京浜急行電鉄逗子線の神武寺駅周辺で育った主婦でシステムエンジニアの川戸笑子さんが、ご当地LINEスタンプ「神武寺Love」を制作し、配信がスタートした。
モチーフは次女の友美さん(4)。スタンプは40種類で、「おはようございます」「いまどこ?」などなじみの吹き出しもあるが、「神武寺駅なう」「新逗子なう」や近隣の施設名を入れた「アリーナ」「池子の森」、運動公園を指した「ウンドコ」など地元でしか通用しないスタンプもある。中でもユニークな吹き出しは、塀の向こう側からじーっと見つめる友美さんの「じんむジーー」や頭が混乱している様子の「じんむじんむじんむじんむじんむ」。幼児を持つ親が使いたくなるような吹き出しが多い。
川戸さんは通信制の大学4年生。仲間の学生が簡単に作ったLINEスタンプを紹介され、「これなら私も作れそう」と最初は夫をモチーフに取り組んだ。審査もスムーズに通り、短期間で配信を始められた。イラストが実物に似ていたこともあり、友人たちが面白がった。そこで、「地元の人が喜んでくれるようなスタンプを作りたい」と、生まれ育った地元のネタに取り組み、「神武寺Love」が完成した。
ある時、友美さんが友達と遊んでいてけがをし、友達の親が手当てをしてくれた。「ありがとうの言葉だけではなく、スタンプをプレゼントしたら喜ばれた」と言う。「スタンプはお小遣い稼ぎで作っているのではない。お世話になっている友達にプレゼントしたいと思って作った。それで喜んでもらえればうれしい」と川戸さん。
「神武寺Love」は40種類で120円。