葉山町が10月1日、オリジナルデザインの原付ナンバープレート交付を始めた。
同プレートは、葉山町が改元やオリンピック開催を機にオリジナルのデザインを枚数限定(50cc以下=白色・300枚、90cc以下=黄色・100枚、125cc以下=桃色・300枚)で交付するもの。各プレートのナンバー1番~10番は事前申し込みで交付者を決定した。葉山町税務課によると、抽選となった番号もあったという。
交付初日となった1日は8時30分からの交付だったが、7時前から来た人など50人余りが並び、その列は昼頃まで続き、交付までに1時間以上待つ人もいた。初日だけで約300人が新しいプレートを手にした。
8時に並んだという長谷川雅之さんは「たまたま90㏄以下は6番が残っていて、この番号になったが、高校生の時、サッカー部でその背番号と同じ。縁がある番号でうれしかった。真名瀬のバス停のデザインが気に入って、投票したのもこのプレートだった」と話し、早速愛車に取り付けていた。
町役場の駐輪場で新しいプレートを取り付けている人からは「息子と1番違いの番号を手にできた」「葉山に住んで10数年、葉山への愛着があってこのプレートにしたかった」「行列を見て、私も欲しくなった」などの声も聞かれた。
デザインは公募で町内外から92作品が集まった。1次選考で5作品に絞り、2次選考は町内4カ所で投票を受け付けた。香川県丸亀市のグラフィックデザイナー垂水秀行さんが夕暮れ時の「真名瀬バス停」をモチーフに描いた作品に決定した。
自分がデザインしたプレートを取り付けたバイクの写真を見た垂水さんは「デザインは、見て楽しんでもらえるだけでなく、役立ててもらえることがさらにうれしく、まるで我が子が遠くの地で活躍してくれているような気持ちになった。 これからも、地元の皆さまに愛される存在になってくれるといいなと思う」と喜んだ。
同事業を提案した葉山町議会議員の土佐洋子さんは交付の朝に役場駐輪場を訪れ、新しいプレートを付け替えていく町民を見ながら「時間がかかったが、その分、今日は感慨深い」と笑顔を見せた。
オリジナルプレートの交付は限定枚数がなくなり次第、終了となる。