車いすで葉山・一色海岸を移動 ヨガやボートを楽しむアクティビティー・デモ

障がい者用に身体を固定できるよう工夫されたボートのシートに座ってみる主催者の一人、高野さん

障がい者用に身体を固定できるよう工夫されたボートのシートに座ってみる主催者の一人、高野さん

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葉山の御用邸前、一色海岸で4月1日、アクセシブル・フィールド・アクティビティ(略称=AFA)活動の公開デモンストレーションが行われた。

障がい者を乗せて、海に漕ぎ出す手こぎボート

 AFAはゲストハウス「彩」(鎌倉市由比ガ浜)を運営する高野朋也さんとアウトドアガイドクラブ「一色ボート」(葉山町一色)の斎藤淳太さんがオリジナルで考案したプログラムの名称。障がいや年齢、言語の違いなどのストレスを感じず、気軽に心から海・山・川・空を楽しむことができるアウトドア・アクティビティ-を提案・提供する新しい共同事業だ。

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 当日は車いすを使う障がい者5人、スタッフ約30人が参加。砂浜の上を車いすで移動し、ヨガと手こぎボートを体験した。

 海岸では砂浜専用の車いすや特別な移動器具を使ったほか、手こぎボートにはシーカヤック用の背もたれと座面クッションのあるものを設置し、体幹が安定するよう土のうを身体の横に積み、前後の揺れに対して手すりを付けた。

 参加者の小倉勉さんは「一人では海に来ることもできない。船を自分でこぐことはできないが、砂浜で風を感じられるだけでもうれしい」、別の参加者は「最初は海なんて無理無理と思ったが、船の上はワクワクして楽しかった。ほかのアクティビティーにもチャレンジしたい」などの感想が聞かれた。

 主催した高野さんは障がい者や健常者が分け隔てなく交流できるイベントなどを運営する「i-link-u(アイリンクユー)」を立ち上げ、ゲストハウス「彩」も障がい者に考慮したバリアフリーの施設となっている。日頃から鎌倉武士の格好をしている理由についても、「みんなと違う格好でいてもいい。障がいも同じで、みんなと違っている多様性を受け入れていきたい。キープディファレントを合言葉に活動しているから」と言う。AFAの活動を始めるにあたっての公開デモを終え、「一色の地元のスタッフが自然に障がい者を受け入れてくれた。障がい者と健常者が楽しんで交流できたことが何より」と振り返った。

 一過性のイベントとしてではなく、今後は事前に予約があれば対応できるアクティビティーとしてスタートできるよう整備していくという。