逗子の商店街活性イベント企画団体「ずし呑み実行委員会」が3月28日、2月に開催したイベント「ずし鍋」の売り上げの一部を「久木みんなの食堂」「ずし子ども0円食堂」に寄付した。
バイキング形式でスタッフが皿に盛り付けていく。この日のメニューはチキンカレー、スパゲティサラダ、ニンジンのラぺ(サラダ)、長芋のフライ、ワカメのあえ物、フルーツポンチ、みそ汁
2つの食堂は全国的な展開を見せている「子ども食堂」のコンセプトを取り入れ、個食で寂しい思いをしている子どもや地域とつながりたい親子などに向けて、主任児童委員や自治協議会有志が中心になって月1回開いており、毎回100人以上が参加している。
同日、同委員会の山上良委員長は「ずし子ども0円食堂」に寄付金を贈呈するため体験学習施設「スマイル」(逗子市池子1)を訪れた。発起人の草柳ゆきゑさんは「2016年5月に始めたプレ開催からもう20回以上になる。地域の皆さん、商店の皆さんから毎回、寄付を頂けているのは、子どもたちを地域で育てようという私たちの思いに共感してくださっているからだと思う。ありがたい」と感謝した。
逗子市も施設を無料で開放し、教育委員会も市立小学校にチラシの配布協力を行っている。スタッフの一人は、持続している理由について、「経済的に苦しい家庭向けではなく、みんなで一緒に食べようと呼び掛けていることで子どもたちが来やすくなっているからだと思う」と話す。
メニューはカレーライス、サラダ、フルーツポンチが定番。寄付で届く材料によって具材が変わる。分量は約100人前、米は60合を炊く。カレーのルー以外はほとんど買わないで済むという。
山上委員長は「商店街のイベントが少しでも役に立てばうれしい」と言い、「次回は子どもたちと一緒にイベントに出店してほしい」と伝えた。