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葉山のカフェで一日だけのタイ料理 来日中のチェンマイのシェフが地域の素材で

(左から)カフェテーロ葉山の大下力さん。児玉明子さんと宮内位枝さん、ヤオ・ヤオワディーさん

(左から)カフェテーロ葉山の大下力さん。児玉明子さんと宮内位枝さん、ヤオ・ヤオワディーさん

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 葉山のコスタリカのスペシャルティコーヒー専門店「カフェテーロ葉山」(葉山町一色)でタイ料理のポップアップカフェが5月21日、開かれた。

カオソーイ(タイスープカレーヌードル)と豆腐のカシュータマリンドソース添え

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 企画した児玉明子さんは葉山・逗子で活動する料理人。タイ・チェンマイにある「バーズ・ネスト・カフェ」「Olé Gourmet Mexican」のオーナーで料理人のヤオ・ヤオワディーさんが帰国する前に、ポップアップカフェを開催できないかと考え、3日前に場所と日時が決まった。

 児玉さんによると、ヤオさんはタイのパーマカルチャー村Pun Punに住み、スローフードの活動をし、在来野菜を使い、調味料などは全て手作りしていた。今、チェンマイのオーガニック界で最も有名な料理人だという。

 来日は4年目で、2年目に訪れた際、ゴールデンウイークに開催される「逗子海岸映画祭」が気に入り、昨年は1日出店し、今年は4日間出店。来年はもっと日数を増やしたいと希望している。

 児玉さんは「ヤオさんは私の師匠。料理だけでなく、素材の選び方、与えられた場所の使い方など毎年限られた時間だが、とても勉強になっている。葉山逗子でヤオファンが増えている」と話す。SNSで2日間しか宣伝せず、大雨警報が発令している中、ファンを中心に20人近い人が訪れた。

 当日は「カオソーイ(タイスープカレーヌードル)」「豆腐のカシュータマリンドソース添え」「カフェテーロ葉山のデザートとコスタリカコーヒー」のセットを2,500円で提供した。ヌードルは鎌倉の製麺店に発注。タイ料理に欠かせないパクチーは終わりかけの時期であるため、児玉さんが知り合いのファームを4件当たり手に入れた。豆腐は逗子のオーガニック商品を扱っている店で購入。手に入る地域の素材を使うという理念は変えなかった。

 ヤオさんは葉山・逗子について「活動的なお母さんやアーティストが多く、クリエーティブな場所だ」とにこやかに答える。

 最初に来日した時から素材の調達に関わったという男性の家族は「ヤオファンなので、会いたくて来た」と再会を喜んだ。

 初めてポップアップカフェとしてコラボした「カフェテーロ葉山」のオーナー大下力さんは「昨年、オープンしたばかりで、ワークショップを開きたい人に場所を提供するなどいろいろなことを試行している。日頃は食事の提供をしていないので、今回の新しい試みは良かった」と話す。

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