逗子海岸東浜で2010年から毎年ゴールデンウイークに開催されてきた「逗子海岸映画祭」が4月26日、始まった。
今年で10回目を迎える同映画祭は「Play with the earth(地球と遊ぼう)」をコンセプトに、国内外の映画を各日1作品、300インチの野外スクリーンで上映する屋外型映画祭。砂浜に手作りで会場を作り上げ、飲食ブースやワークショップスペース、スケートランプも併設する。プロデュースは「CINEMA CARAVAN」(逗子市新宿)のクリエーターたち。
初日は10周年の感謝の気持ちを込めて入場無料で開催。15時の開場を待って入場した都内在住の女子大学生2人はスクリーンの目前の砂浜にシートを敷いて場所を取った。「昨年初めて来たら、混んでいて大変だったので今日は早く来た。防寒用の服も持ってきている。映画祭はインスタ映えするところが魅力」と話す。スタッフによると例年、逗子市外からの来場者も多いという。
同祭発起人メンバーの長島源さんは10年を振り返って「6回目くらいからやっと『来年もよろしく』と言えるようになった。今年は改めて原点回帰、何を目的にしてきたかなど見つめたい」と言い、「今回は過去10年間に参加してくれた大切な仲間たちに声をかけた。久しぶりに参加してもらえる出店者(HOLIDAY JAM)などもいる」と説明。
上映する作品も初日は、事前にSNSで「見たい作品」を公募した中から「ダージリン急行」を、2日目は第1回の初日に上映した「サヨナラCOLOR」をラインナップした。同作品の監督・出演をしている竹中直人さんは今年も来場予定。ほか、各日のテーマ、インド・キッズ・スポーツ・ファンタジーなどに合わせて19時から上映される。
会場では毎日、30人ほどのボランティアが会場受け付けやゴミ分別などの運営をサポートしている。初めて参加したという丸山恭子さんは「都内から昨年、逗子に越してきた。海も映画も好きだったし、地域に関わりたいと思って応募した」、1回目から毎年続けて来ているという馬越太朗さんは「自宅のすぐそばにこの映画祭を始めた雷さんがいたこともあり、都内から家族で見に来て以来、参加している。大学2年生になったが、最近は同年代のお客さんが増えた」と話す。
開場は11時。入場料は一般=1,500円、高校生=1,000円、中学生以下無料。逗子市民=500円(身分証明書提示)。5月6日まで。