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葉山芸術祭ガイドブック、今年の表紙は版画家・安藤真司さんの「トンボ100匹」

ガイドブックの表紙になった原画と安藤真司さん

ガイドブックの表紙になった原画と安藤真司さん

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 毎年、ゴールデンウイークを中心に葉山で開催される「葉山芸術祭」のガイドブックが完成し、4月13日、企画参加者向け作戦会議で配布された。

企画参加者が交流する作戦会議

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 27回目となる同芸術祭は4月27日から5月19日まで、葉山町内を中心に、企画参加者の自宅・工房・店舗を開放して展開する。アーティストの作品展示、販売、ワークショップをはじめ、コンセプトに沿った飲食なども楽しめる。

 100以上の全企画が掲載されている実行委員会発行のガイドブックの今年の表紙には、トンボ約100匹をモチーフにした銅版画が採用された。作者は葉山在住の銅版画家、安藤真司さん。東京芸術大学美術学部在籍時より、展覧会に出品。大学院美術研究科を卒業。国内外の展覧会やグループ展に参加し、個展も続けている。東京国立近代美術館や米ロサンゼルス・カウンティ美術館などに収蔵されている作品もある。

 安藤さんは「葉山に越してきてから、葉山の植物や昆虫をモチーフに描いている。全て実際に捕まえたり、写真に撮ったりして描いている。このトンボもそう。標本にするためにビニール袋に入れ冷凍庫で凍らせるなどもした」と話す。「ゴールデンウイークにトンボはまだ早いのではないかと言う方もいるが、実際、葉山では夏前から飛び始める」と説明し、「それでも100匹近く捕まえるために2シーズン必要だった」と振り返る。

 表紙に選ばれたことについては「トンボは前にしか進まないので勝ち虫と言われる縁起物。葉山芸術祭も勝ち虫にあやかってますます発展してほしい」と話す。

 安藤さんは共催企画、ガイドツアー「葉山ART WALK」に参加。自宅で1日のみ刷りの実演を披露。葉山を拠点にする作家との交流や制作現場などを楽しめる企画で4月27日・28日、5月4日開催。要事前申し込み。

 ガイドブックは参加店や協力店、町役場、図書館などに置かれている。

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