逗子の神武寺で「第4回KANAGAWA Jr TRAILRUN in 逗子・神武寺」が4月14日、開催された。
主催するFUJIO PROJECT(逗子市久木)の代表、宮地藤雄さんはトレイルランナーの日本代表。沼間・池子エリアに多数存在する寺の魅力を発信する事業「寺町プロジェクト」のメンバーだった宮地さんは「神武寺周辺のハイキングコースなどを整備していくうちに、トレイルのコースになるのではないかと思った」と言い、「逗子の魅力になる」と考えた。
プロジェクトメンバーをはじめ、トレイルランナーの仲間、神武寺の住職や行政に相談し、2016年7月に第1回を開催した。申し込みを始めるとすぐに定員に達した。
今年も未就学児童の部(保護者同伴)、小学生の部、中学生の部、保護者の部に、逗子市内のほか長野、山梨、静岡などから約250人が参加した。未就学児童の部には保護者と手をつなぎ、1歳児も参加した。
宮地さんは開会式で「レースだけでなく、春の神武寺を楽しみましょう」と呼び掛け、「かっこいいトレイルランナーになるためには、競争に勝つだけでなく、あいさつができる、困っている人がいたら声を掛ける。コースには矢印があるが、自分で探したり考えたりする習慣をつけよう」と話した。
4年生女子の部で1位になった川戸夏美さんは父母、妹、弟と参加。「1回目から参加していて、1位、1位だったのに前回が5位だったので、また1位になりたいと思った。友達のお父さんに早く走るには『登りも下りも全力で走ること』と言われ、その通りに頑張った」と笑顔で振り返った。
中学生の部で1位になった新岡幸一さんは、宮地さんが指導するランニングクラブに所属。自分のレースに参加する前に、先導として未就学児童の男子の部、女子の部、小学1・2年生の部を走っていた。「先導していたので、足の運びがよかったと思う。足のももが張っているが」と疲れもみせる。
閉会式で宮地さんは「日本代表になって6年目だが、子どもの頃、体育は嫌いだった」と切り出し、「今日、大会に参加して走ることが楽しいと思えたらその気持ちを大事にしてほしい。笑顔で帰ってもらえたらうれしい」と語り掛けた。
11月10日には同所で「逗子トレイル駅伝2019 in 神武寺と秋のアウトドア祭り」が予定され、エントリーを受け付けている。