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逗子で支え合いを考えるフォーラム「居場所としてのサロン」 持続するヒントとは

(左から)東部地域包括支援センターの堤文子さん、お互いさまサポーターの内田千里さん、サロン「10縁カフェ」を運営しているSOMPOケア ラヴィーレの遠山愛さん

(左から)東部地域包括支援センターの堤文子さん、お互いさまサポーターの内田千里さん、サロン「10縁カフェ」を運営しているSOMPOケア ラヴィーレの遠山愛さん

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 地域支え合いフォーラム「居場所としてのサロンからその先へ」が2月7日、逗子文化プラザ市民交流センター(逗子市逗子)で開かれる。主催は神奈川県社会福祉協議会。

月に1度の「10縁カフェ」に集う地域住民

 少子高齢化、核家族化が進む中、社会福祉協議会の「地域安心生活サポート事業」の一つの取り組みとして各地域で運営されている「サロン」の魅力と課題などについての報告と交流会が行われる。

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 逗子市には現在、34の「サロン」がある。「サロン」を支えている多くは「お互いさまサポーター」と呼ばれる地域住民。2009年から始まった厚生労働省が掲げる「安心生活創造事業」の委託事業で、高齢者や障がい者へ「困ったときはお互いさま」の精神で、自宅への見回り訪問や日常生活の簡単な手伝いをするボランティア。民生委員や自治会員を中心に一般市民が登録している。

 サロン「10縁カフェ」はSOMPOケア ラヴィーレ(逗子市沼間)の応接室を会場に毎月第1月曜に開催。約15人が集まる。お互いさまサポーターの1人、内田千里さんは「ソロプチミストで19年、活動していたこともあり、声を掛けてもらってサポーターになった。自宅から出て集まりましょうということでこの場所を借りることができたので、サロンを始めた。今は運営をSOMPOケアさんがしてくださっているので、私も高齢者として参加者であり、サポーターでありという立場で関わっている。会場を確保し、毎月定期的に開催できることが大切」と話す。

 利用者の1人で以前洋菓子店を経営していた男性は「毎回、前日に準備し、ケーキを作って持ってくることが楽しみ」と言い、2月はミニモンブランを持参した。サロンを担当している遠山愛さんは「地域包括センターの職員や自治会の方々とも連携ができ、地域の皆さんと顔の見える関係ができて良かった。道を歩いていると声を掛けられるようになった。会場を提供したことで地域に貢献できている実感がある」と言う。事業者が施設の1部を会場として提供するだけでなく、運営にも関わっている「サロン」は市内ではここだけ。

 1年に開催する回数や利用者数により市からの補助金を受けている「サロン」もある。月に1度以上開催できる団体は多くはない。市の担当課によると減少傾向にあるという。

 逗子市文化プラザ市民交流センターの休館日に駐輪場で毎月1回、開催している「ご近所ひろばお休み処(どころ)in逗子」。サポーターの井上ゆみさんは「外なので天候によって開催できない月もあるが、できる人ができる時にできることをする、という考えで完璧を求めずにやっている。地域への思いがある人が関わっていることで6年間、継続できている」と言う。男性サポーターの安部正美さんは「施設で介護福祉士として働いているが、地域の力にもなりたいと思って関わっている。無理なく自然体でできることがいい」と話す。

 フォーラムでは日本社会事業大学社会福祉学部福祉計画学科講師、倉持香苗さんの基調講演の後、「10縁カフェ」「ご近所ひろばお休み処in逗子」「ワーカーズ・コレクティブこだま」の運営者などによる事例紹介などを行う。

 開催時間は13時~15時40分(14時25分~は交流会)。申し込みは社会福祉協議会まで。

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