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葉山御用邸へ天皇皇后両陛下が行幸啓 町民が鈴なりで出迎え

御用邸に続く沿道で、鈴なりになって小旗を振り、カメラを向ける町民ら

御用邸に続く沿道で、鈴なりになって小旗を振り、カメラを向ける町民ら

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 天皇皇后両陛下が1月21日、葉山御用邸に行幸啓(ぎょうこうけい)され、逗葉新道料金所から御用邸まで約5キロの沿道で町民らが日の丸小旗を振ってお出迎えした。

「お出まし」で町民らに声を掛ける天皇皇后両陛下

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 葉山町では昨年、天皇陛下ご退位と皇太子殿下ご即位に当たり、「御用邸の町 葉山」として町民が祝意を表す祝賀行事などを行うため、「葉山町改元奉祝実行委員」を組織した。実行委員会では、行幸啓の際に、感謝の意をもって出迎えようと日の丸小旗4000本準備していた。小旗は13時30分から町内10か所で町の職員が配布した。

 御用邸前の沿道では小旗の配布時間頃から人が集まり始め、通過予定の14時15分には二重三重の人垣ができた。70歳代の地元の女性は「昔はゴザを敷いて正座して待ち、通る時は見てはいけないと頭を下げていた。洗濯物も干せなかった。こうして携帯を構えて写真も自由に撮れるなんて時代は変わった」と振り返る。

 通過3分前を知らせるパトカーが通り、御用邸の門が開くと、沿道の町民が静まり返った。天皇皇后両陛下の車は予定通り通過した。

 15時からは御用邸前の一色海岸小磯の鼻に「お出まし」され、町民ら約200人が歓迎した。毎回来場しているという女性は「こんなに大勢集まることは滅多にない」と話す。水戸市から来た女性は「おそらく平成最後の行幸啓。退位されてもお越しになってほしい」と話す。

 葉山町には1月25日まで滞在する。実行委員会ではご出発に合わせて小旗を配布する予定。

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