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葉山に子どもの本の移動図書館 うみとやまのこどもとしょかん祭りでお披露目

完成前の移動図書館。外装のペインティングも途中

完成前の移動図書館。外装のペインティングも途中

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 葉山の「うみとやまのこどもとしょかん」(葉山町下山口)が移動図書館を作り、12月2日に御霊神社長柄会館で開催する「冬まつり」でお披露目をする。

「うみとやまのこどもとしょかん」の一室で、(左から)代表の中尾薫さんと事務局の丹治由美さん

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 同館は、認可外幼稚園「おうちえんTelacoya921」(葉山町長柄)の代表・中尾薫さんを中心に「子どものための」に特化した図書館を目指し、2015年11月に私設図書館としてプレオープンした。

 移動図書館を作ることになったきっかけを中尾さんは「としょかんは一軒家をお借りして続けているがいつかはお返ししなければならず、場所の引っ越しを考えていた。国際物流の企業UPSが運営する基金から寄付を受けてはどうかという提案をしてくださる保護者の方がいたこと。全て英語で書類を作り応募したところ審査に通り、車を購入することができた」と話す。

 車は、普通免許で運転できる大きさで、本を積んでも持ちこたえる丈夫さで選んだ。本棚の作り方なども勉強して工務店に依頼。約1000冊は積む予定。外装は、夏にワークショップを開き、子どもたちを中心にペインティングした。
 移動図書館が目指すのは、同館と同様に「シーッと言われないけれど、ちゃんと本を大切にすることを教えてくれる図書館」「地域のみんなが支える図書館、子どもたちを支える図書館」。中尾さんは「小学生なら、自分の足で行けるところにある図書館という目的もあるが、今回、図書館が子どもたちの集まる場所に移動できるようになった意味は大きい。葉山に限らず、近隣にも出かけていき、その地域で活動している団体の皆さんに運営してもらえるようになればいい」と移動図書館の今後の活用について希望している。

 お披露目となる12月2日は「うみとやまのこどもとしょかん」のイベント「冬まつり」。子どもの本の古本市やおはなし会、フリーマーケットや飲食のコーナーなどがある。移動図書館の名称もまつり当日まで募集する。
「冬まつり」の開催時間は10時~14時。雨天決行。

 長柄会館での移動図書館オープン日(12月)は、7日(10時~12時)、18日(14時~16時)。

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