葉山在住の大学生の活動団体「Hayama-de(はやまで)」(葉山町一色)が11月3日、一色小学校(葉山町一色)新館とヌマタ(葉山町下山口)3階スペースで「学習スペース」の運営を始めた。
活動を呼びかけた同団体代表の須釜杏菜さんは「大学1年の時から小中学生の居場所作りや学習サポーターなどを経験してきて、地元・葉山で作ってみたいと思っていた」と言い、「地元だから見えてくる課題や理解できる背景もあるのではと考えていて」と話す。その思いを知った小学校時代の同級生、大房萌音さんが活動スタートの背中を押した。
同町には10~20代が集まって勉強したり交流したりするスペースがほとんどない。学習スペースとして利用している町立図書館の閉館時間は18時と早い。最寄り駅の逗子駅周辺のカフェやファストフード店などを利用する生徒・学生が多い。大房さんは「須釜さんも私も中学から町外の学校に通ったが、中学・高校卒業を機に町外に出る10代が多く、集まれる場所もないが、地元に同世代が少ない」と話す。
須釜さんの呼びかけに集まった4人で5月に団体を立ち上げ、学習スペースの場所を探し、7月から試験的に運用。11月に本格始動し、一色小学校新館で日曜9時~18時、木曜16時(または17時)~21時に開催している。月ごとにインスタグラムで案内している。
12月20日には説明会&語る会「たきとも」を一色小学校新館で行う。須釜さんは「『たきとも』の意味はたき火のまきを言葉に例えて、感じたままに思ったままに話せる関係性(友)や場所づくりのこと。スペースの利用の仕方のほか、私たちの思いも聞いてもらえたら」と参加を呼びかける。
開催時間は14時30分~17時。対象は中学生~25歳以下の学生。