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逗子の小学校で調理員歴24年の店長、野菜豊富な家庭料理メニューは日替わり

「家庭料理 和み」の店長、渡辺のり子さん。木の看板は夫の手作り

「家庭料理 和み」の店長、渡辺のり子さん。木の看板は夫の手作り

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 JR逗子駅と京浜急行新逗子駅のほぼ中間に家庭料理の店「和み(なごみ)」(逗子市逗子2、TEL 046-876-8610)がオープンして2カ月がたった。店舗面積は約23平方メートル、席数は17席。

 この日のメニューは「白身魚のパン粉焼き、せん切り野菜サラダ、みそ風味豆乳汁」

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 店長の渡辺のり子さんは今年6月まで逗子市の職員として23年、非常勤として1年3カ月、小学校の調理員を務めた。直径1メートル以上ある大きな釜で、スコップのような長いヘラを使い、カレーのルーを作る時は30分以上かき回し続けた。「体力勝負の仕事。子どもも成長したし、親も見送ったのでそろそろ辞めてもいいかなと思い、駅の近くで物件を探していた」と言い、「結婚前、夫と付き合っていた頃、近所にあったスナックに昼ご飯を食べに一緒に行っていた。そのご夫婦の感じが良くて老後はああなりたいと話していた。夫も定年後は一緒に店をやるつもり。今もメニューのチラシは夫が作っている」と話す。

 毎日変わる「日替わり定食」(900円)が評判。主菜、副菜、汁物がセットになる。こだわりは多種類の野菜と、具たくさんの汁物。「こんなに具を入れてしまって経営的に大丈夫?と心配されたこともある。作り方を聞かれることも多いが、どんどん教えてあげている」と笑顔を見せる。「『給食みたい』と言われることもあるが、自分では意識していない。ただ逗子市の小学校の給食は温かいものは温かく提供するようになっていたので、今もそのタイミングは気になる。みそ汁もいらしたお客さんの人数分ずつ、みそを溶いている」と、逗子市の給食の手間のかけ方も話の種になる。

 オープンから2カ月がたち、毎日のメニュー作りが課題になっている。「昔よく行っていた店のように、大皿におばんざいを盛ってゆっくり飲んでいただける店が本当はやりたかった。ただ日替わり定食を続けていると、その余裕はない。今後の展開を楽しみにしてほしい」と話す。

 定食はテークアウトも可能。単品として主菜(500円)、副菜(200円)をつまみに飲んでいく人もいる。アルコールは生ビール(600円)、ハイボール(ダブル=800円、シングル=600円)など。

 営業時間は11時30分~15時、18時~21時。日曜・月曜定休。

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