
野外パフォーマンスイベント『「〇〇のぼやき」vol.1 in 葉山』が2月22日、葉山・森山神社(葉山町一色)境内で始まった。
主催は日本大学芸術学部で出会った小玉珠成さんと福原恵音さんのクリエーティブユニット「ナポンダフ」。葉山出身の小玉さんが地元の町制施行100周年記念事業として故郷の魅力を再発見し、気軽に演劇に触れてもらいたいと企画した。
昨年9月には全員で葉山に滞在し、地元の食を味わったり、住民の話を聞いたりして風土や文化をリサーチし、着想を得て台本を作り、パフォーマンスに反映。東京で稽古を重ねたという。
小玉さんが葉山になじみ深い3つのもの=「台風で崩れた森戸海岸の防波堤」「名島の赤い鳥居」「げんべいのビーサン」を選び、それらを主役にした短い3つの物語を7人のメンバーが言葉(ぼやき)とダンスで表現。
ステージは階段状で、ビーサン店「げんべい」の棚に見立てたり、防波堤の波の高さや鳥居と下界の隔たりを表現したりと取り入れ、歴史なども織り交ぜたぼやきが展開された。
初日に見に来ていた葉山在住の男性は「一色会館で出し物をやって境内の方から鑑賞してきたが、その逆は初めてじゃないかな。そういうことも含め、発想が面白い」、飲食を提供しながら見守った女性は「屋外で葉山の自然を感じながらのパフォーマンスは葉山で育った小玉さんの発想かな。テーマも新鮮でよかった。あと2日間も楽しませて」とエールを送った。
23日・24日は2部制で開演は13時、16時。観覧無料席はフリーカンパ制。一色会館内は3,000円(ドリンク1杯、オリジナルグッズ付き)。
「ナポンダフ」は4月20日、「葉山芸術祭」で新作披露予定。