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逗子の景観に貢献「まちなみデザイン逗子賞」表彰 シンポジウム同時開催

「まちなみデザイン逗子賞」一般部門で表彰対象となる建築家・後藤武さん千恵さん夫妻。自邸にて

「まちなみデザイン逗子賞」一般部門で表彰対象となる建築家・後藤武さん千恵さん夫妻。自邸にて

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 「まちなみデザイン逗子賞」の表彰・認定式と「景観シンポジウム 瓦版から始まる景観づくり」が1月25日、逗子文化プラザさざなみホール(逗子市逗子4)で行われる。主催は逗子市環境都市部まちづくり景観課。

「まちなみデザイン逗子賞」の表彰・認定式と「景観シンポジウム 瓦版から始まる景観づくり」の案内

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 同賞は同市が2014(平成26)年、市民団体「ほととぎす隊景観部会」と協働で作成した冊子「まちなみデザイン逗子」に掲載した景観づくりのヒントが具現化されていると思われる市内の建築物、工作物、外構、広告物、活動(美化活動など)を対象にしている。「まちなみデザイン逗子の実践スポット」として6件を認定し、その中から地域のシンボルのような役割を担っている事例4件を表彰する。

 併せて、逗子市景観条例の手続きを経た中から「逗子らしい」景観形成の模範となる優良事例3件を表彰する。プレゼンターは近代建築史の専門家で関東学院名誉教授の水沼淑子さん。

 受賞者のコメントを受け、表彰式後は参加者全員で逗子市の景観や景観づくりについて意見交換を行う。

 表彰対象となった建築物の一つは谷戸の崖地を生かした建物で、建築家・後藤武さん千恵さん夫妻の自邸。構想15年、設計に5年をかけたという後藤武さんは「かつて電波塔が立っていた崖っぷちの10メートル四方ほどの土地で、手付かずの場所は魅力的だった。宅地開発からも擁壁(ようへき)工事からも逃れていた貴重な場所で、崖地をどのように景観として残していくかを考えるきっかけになれば」と話す。

 市と共に企画した市民団体「逗子の文化をつなぎ広め深める会」のメンバーは「いつも見ている景観がいつ変わってしまうか分からない。もし逗子らしい好きな景観があるのであれば、それをどうしたら残していけるかをこの機会に考えられたら」と来場を呼びかける。逗子らしい景観のヒントとして23日~26日、同ホールギャラリーで景観広報誌「瓦版」も展示する。

 25日は9時30分開場、10時開演。入場無料。

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