目の愛護デーに向けたイベント「ブラインドワールドサポートDAY」が10月7日、逗子文化プラザ交流センター(逗子市逗子4)で行われる。視覚の悩みがある人のための相談と、視覚障がいについての理解と啓発を目的としている。
事前学習会で、白杖を持つ人のサポートについて説明。実際に白杖を使って外出している荒木俊彦さんが参加
主催は「目の愛護デー啓発イベント実行委員会」で、いけがみ眼科整形外科(横須賀市)副院長で、逗子在住の眼科医師、澤崎弘美さんと目に障がいのある荒木俊彦さん、逗子市社会福祉協議会のスタッフが中心になって立ち上げた。
澤崎さんは「眼科医は目の治療はするけれど、視力を失ってしまった人のサポートをすることがほとんどできていない。でもその方たちが外出できなくなって、引きこもってしまっている現実を知っているのも眼科医。外出ができるようにサポートをし、社会復帰のお手伝いができればと考えていた。今回のイベントはその一つ。不自由さをある程度解決できる道具やアイデアもある。この機会にそれを一般の人にも知っていただきたい」と話す。
6年前から目が不自由になったという荒木さんは「眼科医の先生がイベントをすることに意味があると思って関わっている。先生は私たちの知恵袋。イベントでは当事者でなければできないサポートをしたい」と話し、事前学習会でも当事者としての体験を伝え、サポート練習の相手をした。
イベントでは、見えにくい人・見えない人のための相談やサポート機器の展示、盲導犬体験をはじめ、文字や音声、IT機器でのサポート体験ができる。11時~「みんなで椅子ヨガ」、13時~「講演会 パラスポーツのチカラ」が予定されている。講師は、ゴールボールで東京パラリンピックを目指す宮食行次選手と、逗子高校出身でチームのサポーターをしている林真生さん。
開催時間は10時~14時。入場無料。「講演会」と「椅子ヨガ」の参加料は各500円。