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逗子開成現役・OB保護者のコーラスグループ、「真白き富士の根」歌い継ぐ

「逗子開成コール・レーネ」の練習の様子。「真白き富士の根」の楽譜を手に

「逗子開成コール・レーネ」の練習の様子。「真白き富士の根」の楽譜を手に

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 逗子開成中学・高校(逗子市新宿2)の現役・OB保護者による女性コーラスグループ「逗子開成コール・レーネ」の定期演奏会が11月23日、逗子文化プラザなぎさホール(逗子4)で開催される。

(左から)初期メンバーの一人、吉川朋子さん、代表の堤紀美江さん、指揮者・作曲者の徳永洋明さん

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 1993(平成5)年4月、同校創立90周年式典で保護者約100人が「真白き富士の根」の合唱をしたことをきっかけに、同年12月、PTAコーラスとして誕生した同グループ。その後、PTAから独立し、2000(平成12)年4月に「逗子開成コール・レーネ」が誕生。現在、24人の保護者が所属し、毎週水曜日に同校施設・海洋センター内で、逗子海岸を間近に見ながら練習している。

 歌い継がれている「真白き富士の根」は1910(明治43)年1月、同校生徒らのボート遭難事故の鎮魂歌として作られた曲で、同校には歌詞を刻んだ石碑があり、毎年追悼集会が行われている。

 定期演奏会は1994(平成6)年12月、PTAコーラスの時に始めてから19回目となる。2011(平成23)年から指揮者として指導している徳永洋明さんは「関わりが始まった年に生まれた息子が今年、逗子開成中学の1年となったこともあり、2011年に起きた東日本大震災をはじめ、今もなお困難に直面している人たちを思い、『届け歌声! 響けエール!』というテーマでプログラムを組んだ」と話す。

 披露する曲目は震災の復興応援ソング「群青」、NHK朝ドラマの主題歌など16曲。徳永さん作曲のミサ曲も委嘱初演となる。

 90周年式典の合唱から参加しているメンバーの一人、吉川朋子さんは「最初はPTAの役員をしていたことがきっかけだったが、富士の根の曲が、息子が通い始めた学校のことだったこともその時に知り、曲に対する思いも変わった」と話す。代表の堤紀美江さんは「男の子を育てる上での悩みも、先輩お母さんたちの話を聞いて気持ちが楽になることが多い。歌うことだけでなく、楽しい時間を持てている」と言い、「富士の根は徳永先生が混声合唱用にも編曲しているので、お父さんたちも仲間に加わってほしい。定期演奏会に足を運んでもらえたら」と力を込める。

 13時30分開場、14時開演。入場無料。

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