コンビニエンスストア「セブンイレブン逗子1丁目店」(逗子市逗子1)のオーナーで店長の飯山圭一さんが昨年12月1日から減量に挑戦し、経過を店頭で随時公開している。2月末までの3カ月間で20キロ減が目標だ。
店内で販売している商品だけで考えた減量メニューを全て公開。最近チャレンジノートも設置。「あまり口外できない話を書き込むことに。お客さまからも質問、激励のメッセージをいただきたい」
飯山さんは店長になって21年。「コンビニ店内にはいつでも目の前に食べ物があり、食べたくなれば時間に関係なく食べられる。食べるのが好きなので当時70キロ台だった体重は徐々に増え、昨年はとうとう110キロになってしまった」と振り返る。商店街の仲間に心配され、内科医にも強く注意されたという。
1日の摂取カロリーを1500キロに設定しダイエットを始めたものの、外食ではカロリーオーバーで食べるメニューがないことに気付いた飯山さん。自分の店で販売しているもので食事を構成し、毎食写真を撮って店内に掲出することにした。「公表してしまえば、もう減量計画から逃げられないと考えた」と公開理由を明かす。
突然貼り出されたさまざまな組み合わせの写真とカロリー表示に驚く客も多かったが、「これをきっかけにお客さま、特に女性と話す機会が増えた」と意外な効果に顔をほころばせる。
ある日の昼食は鮭ぞうすい、レタスミックスサラダ、ペッパービーフ、貝柱入り揚げかまぼこ、豆腐とわかめのインスタント味噌汁の5品で合計293キロカロリーと、ボリュームに比べてカロリーは低い印象。フリーズドライ商品は低カロリーであることや、ダイエットに最適だといわれている鶏むね肉のサラダチキンは「温めて食べたらおいしかった」など「今まで関心のなかった食品にも目が向くようになり、食べ方や食べる時間などまで考えるようになった」という。
スタートしてちょうど1カ月目の元旦の計測では早くも目標の50パーセントに当たる10キロ減、同月25日には14キロ減まで進み、途中経過として随時発表している。残り1カ月強で6キロとなり目標達成も見えてきた。
飯山さんは商店街の飲食店部会・部会長も兼ねており、「飲食店でもダイエットメニューを提供したらどうか。商店街ぐるみや町全体でダイエットに挑戦する人の食事を応援できたら」と経験をまちおこしにも生かしたいと抱負を話す。今後の経過と2月末の結果発表に注目が集まる。