逗子の景勝地・披露山公園(逗子市新宿5)の赤ちゃん猿の名前募集の締め切りが9月30日に迫った。
7年ぶり、5月19日に誕生した赤ちゃん猿は雌で、猛暑も乗り切り、母猿から離れて行動ができるようになり、餌も自分で取りに行くようになった。
父親は2016(平成28)年6月1日生まれのカシュ―で、母親は2011(平成23)年6月10日生まれのナデシコ。雄は豆に、雌は花にちなんだ名前を付けている。
現在、使われているツバキ、サツキ、ボタン、ヒマワリ、スミレ、ナデシコ、ユリ、アジサイ、サクラ、ウメ、モモ以外の名前を電子システムe-kanagawaで受け付けている。逗子市ウェブサイトで「猿」で検索すれば確認できる。同市環境都市部緑政課によると9月24日現在、140件の応募があるという。結果は10月、ウェブサイトで発表する。
併せて、同園入り口にあるレストハウスは今月、家族連れなどが利用しやすくなるよう屋内に10畳ほどの「小さなおもちゃ広場」を設けた。おもちゃは今年3月に閉園した第二逗子幼稚園(久木4)から寄贈されたもの。バンダイのカプセルトイも20連結設置した。現在は、土曜・日曜・祝日の11時~16時のみ供用している。
同園のある高台は1958(昭和33)年、海軍横須賀警備隊の防空砲台跡を公園として整備し、猿らが暮らすおりは高角砲座を利用した。レストハウスの下は指揮所の半地下施設だった。2004(平成16)年、改修工事を行い、内外装をリニューアルしたが、20年がたつ。レストハウスを運営するパブリックサービスの稲垣正社長は「傷みも多く見られるが、たくさんの人に楽しんでもらえるよう、できることから刷新していかれたら」と話す。