葉山の景勝地、長者ヶ崎に「Corail Cafe and Labo(コライユ・カフェ・アンド・ラボ)」(葉山町下山口)が8月1日、グランドオープンした。
「Corail Cafe and Labo」は県営駐車場のある岬に
三浦半島の湾岸を走る国道134号沿いにある長者ヶ崎海岸は浜辺から約500メートル先に突き出た岬で、富士山、江の島などを望む夕景が見られる景勝地。約130台収容の県営駐車場のたもとには以前、池沢物産店があり、看板に「見晴らし日本一」と掲げ、ラーメン、カレーライスなどを提供する食堂を運営するほか、土産物、海水浴グッズなどを販売していたが、数年前に閉店した。
同店から徒歩すぐの海岸を見下ろす山肌に立つ1987(昭和62)年開業の「葉山ホテル音羽ノ森」が物産店だった建物を借り、改装してカフェを開いた。コンセプトは「日常に刻まれる絶景が楽しめる大人の秘密基地」。
フランス語でサンゴを意味する店名「Corail」には「葉山の豊かな自然が未来に続いていくように」との願いを込める。持続可能で自然と共存する店を目指して天然素材を使った店内からは、海が眼前に広がっている。カウンター6席、テラス席4席を設け、犬を連れて立ち寄ることも可能。大きな看板はなく、外装も「自然に融合する色調とデザイン」に仕上げた
7月のプレオープン中は、信州深層天然水を使ったフワフワのかき氷がメインだったが、グランドオープンに合わせ、10年以上ホテルに勤めるパティシエが併設のラボで作るマフィンをメインにし、スイーツ系から食事系まで7種類をそろえる。
「葉山ハチミツ」(700円)は、地元の石井養蜂園で採れた葉山産の蜂蜜を別添えし、追い蜂蜜にも応じる。「サレ」(700円)は、ズッキーニやミニトマトなどの野菜にパンチェッタを合わせた食事系マフィン。生地にはバターの代わりにマスカルポーネチーズを使う。数量限定のプレミアムマフィンは「トリュフ」(2,500円、イートインのみ)。ジャガイモと黒トリュフを入れて仕上げ、提供する直前にサマー・トリュフをスライスしてのせる。
同ホテル事業部長の番場武史さんは「昨年、ホテルをリニューアルした際、カフェを閉じたので、お客さまたちから『再開してほしい』という声を頂いていた。ホテル内ではないが、すぐそばの景勝地でパティシエのスイーツを味わってもらえたら」と呼びかける。季節に合わせてメニューを増やし、犬用のフードやグッズも考案中だという。
営業時間は11時~17時(土曜・日曜・祝日は9時~19時)。火曜定休。