7月1日に始まったフランス菓子の祭典「フランス パティスリーウィーク2024」に、逗子の「5bis,(サンクビス) KOTSUBO」(逗子市小坪5)と葉山の「二コラ&ハーブ」(葉山町堀内)が初参加している。
逗子の「5bis,(サンクビス) KOTSUBO」尾花夫妻。エントリー商品「ババ クレムー」を手に
2021年に始まった同イベントは全国各地の洋菓子店やホテルなどのパティシエがテーマに沿ったオリジナルケーキを作り、各店で販売、提供する。今年はこれまで最多の301店が参加。
今年のテーマは「サバラン」。「美味礼讃」の著者ブリヤ=サバランに敬意を表して名付けられた仏の伝統的な洋菓子で、ラム酒やジン、アルマニャックなど洋酒をしみ込ませた生地が特徴。
「5bis KOTSUBO」のエントリー商品は「ババ クレムー」(730円)。「ババ」とはリング状ではない生地のこと。店主の妻、尾花梨江さんは「マンダリン東京でパティシエをしていた時のババを、この店を始める時にテイクアウトできる形にした商品で、季節に合わせてフルーツや洋酒を変えている」と話す。7月はジンを使い、白ワインとパッションフルーツのジュレ、台湾パインとパッションフルーツシードが特徴。7月後半は旬のブルーベリーに変わる可能性もあるという。
営業は12時~18時(土曜・日曜は17時まで、日曜は予約のホールケーキと焼き菓子のみ販売)。月曜~水曜定休。
「二コラ&ハーブ」は、同イベントの「スイーツ購入で北陸を支援しよう!北陸の食材を使ったサバラン」という企画に賛同し、石川県産の素材を数種類取り寄せ、試作したという。味の濃い「打木赤皮甘栗かぼちゃ」と塩気の効いた「奥能登味噌(みそ)」がマッチし、新しく「甘栗かぼちゃと味噌のサバラン」(650円)を用意した。
フランスから日本に来て25年というオーナーシェフの二コラ・モローさんは「エントリーのタイミングを逃していたが、フランス菓子の祭典ということでずっと気になっていた」と言い、葉山の家庭菜園で収穫したローズマリーも使い、「石川県、葉山、フランスのパーフェクトコンビになった」とも。
営業は水曜・土曜・日曜の11時~16時(土曜は17時まで。4日はスーパースズキヤ出店のため休み)。
同祭典は7月31日まで。