逗子海水浴場の海開き式が6月28日に行われ、神奈川県内で最も早い海開きとなった。
(左から)海の家「Bright Zushi」の湯浅直人さんとアーティスト瑛人さん
雨が降りしきる中、8時30分、桜神宮逗子分社(桜山6)の神主による安全祈願の後、逗子市と逗子海岸営業協同組合の主催で海開き式が行われ、桐ケ谷覚逗子市長は「海開きの日にこれだけ足元が悪いことは記憶にないと関係者も言うが、天候に左右されない安心安全な海岸を目指したい。津波対策も行い、訪れた皆さんが笑顔で帰れるビーチに」とあいさつした。
式典では水難救助用水上オートバイの披露やデモンストレーションが行われ、3年目の取得となった国際環境認証「ブルーフラッグ」の青い旗を掲揚。恒例の市内の小学生らが海へ駆け込むシーンは雨天のため中止となった。
同海水浴場は「安全で安心なファミリービーチ」を目指し、砂浜での飲酒や海の家でスピーカーを使って音を流すことの禁止、他者を畏怖させる入れ墨やタトゥーの露出禁止などの条例を制定して11年目となり、取り組みが浸透してきた。地域住民と同組合が話し合いを重ねてきた経緯もあり、海の家の営業時間とイベントについて試行的取り組みを行う。
海の家の営業時間は原則20時までだが、日中の暑さを避けて、夕涼みのニーズが高まっていることから8月1日~18日に限り21時まで営業する。全面的に禁止してきた音楽イベントも海岸組合の管理の下、「音楽イベントを予定している海の家に対する事前指導実施要綱」に基づく神奈川県の手続きなどを行うことなど制限の中で開催できることになった。マイク真木さんのフラダンスイベントや、ハンバーガーレストランとコラボで新規出店するアーティスト瑛人さんのイベントも予定されているという。瑛人さんは「関係者の皆さんが10年かけて作ってきたことを守りながら、ゆっくりゆっくり音楽イベントを行っても安心だということをじっくり感じてもらえるようにしていかれたら」と話す。
海上に浮かぶアスレチック「逗子海岸ウオーターパーク」は遊具が増えた。利用料金は、小中学生=800円、高校生以上=1,500円。1回45分間。
ライフセーバー・看護師が常駐する遊泳時間は9時~17時。海水浴場開設は9月1日まで。海の家は38軒(うちレンタル業4軒)。
葉山町の海水浴場開設期間は7月1日~9月1日。