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葉山にこにこ保育園の子育て広場「ハグもぐ」 地域でつながり合える場に

親が「にこにこランチ」を食べている間、スタッフが乳幼児を見守る

親が「にこにこランチ」を食べている間、スタッフが乳幼児を見守る

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 葉山にこにこ保育園(葉山町長柄)に開設された子育て広場「わらべの里」(愛称=ハグもぐ)が3カ月目に入り、母親同士の縁が広がっている。

「抱っこ食べ」を見守る松尾真弓園長

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 同園は保育園事業のほか、月に一度、子育て中の親子が自由に遊べる時間を設け、近くの広場や公民館で子育て支援をしていた。昨年、園に隣接した場所に2階建ての別館を建て、その2階を専用スペースとし、平日(水曜定休)・土曜、9時30分~14時30分と利用日時を増やし、4月に「ハグもぐ」を始めた。

 支援の柱は「食と遊び」。愛称の「ハグ」は抱っこのこと、「もぐ」は食事(もぐもぐ)のことで、保育園で提供する手作り料理と同じ安全な食材を使い、アレルギー対応の食事を提供し、「東京おもちゃ美術館」が推奨するおもちゃをそろえている。

 松尾真弓園長は「離乳食について説明するだけでなく、実際に食べてもらえるのが特徴。食べたいものを指さしたり、スプーンに手を持っていくなど発達の様子を親と確認し、ほめたり励ましたりすることもできる」と話し、「親が食べている間はスタッフが子どもを見守るので、子どもと離れてゆっくり食事することで、ホッと一息つけるなどと喜ばれる」とも。保育園に通う園児の親は、ランチとして同じ食事を食べることになるが、他の園ではできない体験になり、好評だという。

 同広場に来て、交流するうちに地域の共通の話題から縁が広がることも多く、6月7日には利用者との会話から松尾園長が依頼して企画したアルパのミニコンサートが行われた。来月は利用者の中からマッチングしたピアノ講師とサックス奏者の演奏会もある。土曜は自然遊びのできる「虹の広場」を「ファミリーデー」として開放している。

 松尾園長は「市外から来る方もいるほどだが、まずは町民の親子にたくさん利用してもらいたい。回数を重ねると子どもの成長も共有できる。一人で子育てをしている人には安心できる場所が必要。始まったばかりだが、子育てを分け合える場所になれば」と利用を呼びかける。

 利用は90分3枠(9時30分~11時、11時~12時30分、13時~14時30分/各3組限定。土曜=10時~11時30分、13時~14時30分)。利用料は1家族300円。にこにこランチは1食300円。要予約。一時預かりは別途相談(1時間400円)。

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