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葉山の保育園長、マスターズ陸上100で日本新 かけっこの楽しさを園児に

にこにこ保育園の園庭で園児にかけっこのフォームを教える松尾真弓園長

にこにこ保育園の園庭で園児にかけっこのフォームを教える松尾真弓園長

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 葉山町在住の松尾真弓さんが5月31日、山梨崇仁葉山町長を表敬訪問し、神奈川県マスターズ陸上競技記録会70~74歳の部女子100メートルで日本記録を更新したことを報告した。

日本記録の走り。4月28日、神奈川マスターズ陸上競技記録会で(提供=松尾真弓さん)

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 71歳の松尾さんは、小田原市城山競技場で4月28日に行われた同記録会の100メートル種目で15秒44を記録し、W70クラス(女子70~74歳)の日本記録を更新した。60メートルでも自身が持つ日本記録(9秒48)には届かなかったが、神奈川県新記録(9秒72)となった。

 中学・高校で陸上部だった松尾さんは62歳でマスターズに登録し、各地の記録会に参加している。グラウンドでの走る練習は週2回、体作りは毎日自宅で15分ほどだが、同町にある「にこにこ保育園」(長柄)で園長を務めているため、園児と毎日走り回っている。

 かけっこ教室も行い、未就学児でも理解できる方法でスタートの方法から教えている。「かけっこは体のベースつくりだと思っている。卒園児はヨットやサッカーなどで活躍している子どももいる」と話し、「何よりも子どもたちと一緒に走ることが楽しい」とも。

 山梨町長は「昨年60メートルで日本記録を出された際に、100メートルでもと言われていたので有言実行されたすごい記録」とたたえ、9ミリピンのスパイクを手に取り、「家族が陸上をやっているのでピンを付けて走るには足づくりができていないと故障につながると聞いている。その意味でも敬服する」とも。

 松尾さんは「今年も関東大会や全日本などに参加する。これからも5歳刻みのカテゴリーで記録を残していきたい」と抱負を述べる。

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