逗子市市制70周年記念式典が4月21日、逗子文化プラザなぎさホール(逗子市逗子4)で開かれた。
オープニングは逗子高校(現・逗子葉山高校)卒の琴奏者、林信子さんらの「さくら幻想曲」の演奏。国歌斉唱に続き、桐ケ谷覚市長は1950(昭和25)年、住民運動により、横須賀市から逗子町として独立した経緯を紹介し、「強い郷土愛は今も脈々と引き継がれ、住宅の街として発展した。70年の今年は先人に感謝し、この歴史を後世に伝え、郷土への愛情と誇りを高める機会にできたら」とあいさつした。
隣町の山梨崇仁葉山町長は「葉山町民は駅をはじめ、たくさん逗子に世話になっている。これからもさまざまな面で連携していきたい」と祝辞を述べた。
記念トークショーでは同市広報大使の石原良純さん、三浦豪太さん、双子ソプラノデュオの山田姉妹(山田華さん、山田麗さん)が逗子の魅力を語り合った。
父母共に逗子小学校出身で、子どもの頃は海岸でエレキの音が響いていたという石原さんは「気象予報士の資格を取ったきっかけは、逗子で桜山と披露山の上には雲が湧いても町の上には雲がないことを不思議に思ったこと」などと振り返った。3人の子育てをしながら逗子でのコミュニティーが広がったという三浦さんは「今日も会場に来る前に田越川でイシダイやシロサギを見かけた。ハードな自然と向き合った後、逗子に帰り、夕焼けを見ながら海岸を歩くと気持ちが和らぐ。優しい自然が身近にある」と話し、子育て中の麗さんはこれに共感し、季節ごとの自然の香りが落ち着くと言い、華さんも「人との距離感が良く、今、改めて住みやすさを感じている」と語った。
最後に、「逗子市歌」を市長、広報大使と来場者が斉唱して閉会となった。
公募で選ばれた市制70周年のキャッチフレーズ「海が好き 山が好き 逗子が好き」の下、記念事業が本年度中に開催される。