逗子・台山緑地(逗子市沼間1)の満開の桜が4月5日19時、ライトアップされた。主催は、逗子市商工会青年部とOB、市民有志で組織する「花咲計画推進協議会」。
4年目となるライトアップは当初3月20日~24日に計画していたが、開花が遅れ、3月30日~4月2日に延期した。30日、31日も開花した桜は数本だったため、後半2日間は中止。再び、4月5日6日に延期し、5日にやっと桜は満開になった。LEDライトも増やし、20機を設置した。
山林だった台山緑地は同協議会が1989(平成元)年から下草や下枝切りなどをして整備し、桜の植樹に取り組んできた。
協議会会長の真下力さんは「今まではゲリラ的に花の様子をうかがいながら1日だけ開催していたが、今年は事前に日程を決めてチラシも作って案内した。開花を見越して開催を決めることの難しさを感じた」と話す。真下さんたちは階段の整備や手すりの取り付けなどもして準備をしてきた。
JR東逗子駅に程近い住宅街に登り口のある同地がライトアップされたために驚く市民も多い。バイクで来た2人組は「バス通りを走っていたら、今まで見たことのない明るさで何が起きているかと思って、戻って見に来た」と話し、近隣に住む女性は「毎年やっていたかしら。近くにこんなすてきな場所があったなんて」と立ち止まった。数年前まで協議会のメンバーだったという男性は「久しぶりに来てよかった。もっと市民に知ってもらえたら」と携帯で撮影を続けた。
同協議会の緑地整備活動は同地のほか、桜山地域、池子の森400メートルトラック付近などで毎月一度行っている。真下さんは「父親たちは1万本を目指して始めた。多くの市民に関心を持ってもらい、参加していただけたら」と呼びかけた。
ライトアップは4月6日も19時~20時頃、開催予定。雨天中止。