京浜急行電鉄が11月22日から、「さようならエアポート急行」のヘッドマークを取り付けた列車の運行を始め、逗子・葉山駅やその踏切周辺に惜しむ人たちが撮影に集まっている。
同電鉄は11月25日に土休日ダイヤ,11月27日に平日ダイヤを改正するのに伴い、2010(平成22)年5月16日から運行していた種別「エアポート急行」の名称を変更し「急行」とする。
「エア急」の愛称で親しまれていた「エアポート急行」は種別「急行」となり、表示からも飛行機マークがなくなる。これを記念し、周知するために「さようならエアポート急行」のヘッドマークを取り付け、4両から成る1編成の車内中づり広告を統一したものとして羽田空港駅~逗子・葉山駅間を運行。22日は6便、23日は7便、24日は2便。逗子・葉山駅で乗車したり、撮影したりする機会も設ける。
22日11時41分着の車両を待つホームには高校生を含む5人の男女が待ち構え、到着と同時に車内から約20人が急いで降り、先頭車に装着されたヘッドマークを撮影。11時46分発、折り返しの同列車に乗り込んだ。
同電鉄広報担当者は「羽田空港を利用するお客さまなどのインバウンド需要の高まりで、飛行機マークの表示があると羽田空港に向かう列車であるという誤認を防ぐため、種別ではなく、行先表示のみに飛行機マークを表示するよう変更した」と説明。
同駅でカメラを構えていた男性は「1本前の電車に乗って上大岡駅でも撮ってきた。エア急という名前がなくなることにまだ納得できていない」と話す。逗子在住の女性からは「逗子・葉山駅から空港に行くわけではないけれど、エアポート急行という名前でプチ旅気分になれた」と残念がる声も聞かれた。
同列車の運行は今月24日まで。