逗子市小坪漁港でも8月1日に解禁となった伊勢エビ漁の水揚げが今朝から始まった。
夜明け前4時30分ごろから、小坪の漁師たちが次々に船を出し、前日に仕掛けた底刺し網を引き揚げた。
座間太一さんは「海がないでいるので、あまり期待はできない」と言いながら出港し、予想通り20匹程度の収穫だった。「解禁初日なので1日に100匹くらい取れる年もあるが、今日は仕方ない」と言い、オーナーシェフとして経営しているイタリアンレストラン「ラ・ベルデ」(逗子2)では早速、ランチからパスタにして提供するという。
伊勢エビは、産卵期に当たる6月1日~7月31日が禁漁期間。解禁後でも、抱卵している伊勢エビは採捕してはならず、この日も数匹は海に帰した。
小坪漁業協同組合の組合長、大竹清司さんも「今日はごあいさつ程度だね。私が高校生の頃、30数年前は父親の手伝いで船に乗っていた。当時は歩合制でお小遣いをもらっていたが、伊勢エビ漁は良かった。昨年は久しぶりに高値がついた。今年もうねりが入ることを待つだけ」と今後に期待した。台風などの通過でうねりが入ると海底や座礁がかき回されて伊勢エビが活発に動き回り、網にかかりやすくなる。
小坪漁港の伊勢エビの多くは市内のスーパースズキヤに卸されるという。