写真展「WE LOVE はげ山 ~逗子 小坪の知られざる桃源郷~」が6月23日、逗子文化プラザ市民交流センター(逗子市逗子5)1階展示コーナーで始まった。主催は市民でつくる「次世代に逗子の自然を引き継ぐ会」(小坪1)。
写真展「WE LOVE はげ山 ~逗子 小坪の知られざる桃源郷~」の案内
写真展の題材となった小坪地区にある通称「はげ山」は県有地(約7100坪)で、鎌倉市に近い高台にあり、海岸を望める原っぱと森から成る。
同会を夫婦で立ち上げた須藤恵美子さんは「日頃から親しんできたこの場所を県が民間に売却するといううわさを5月初旬に聞き、慌てて県の担当課に問い合わせたら、6月~7月に入札を予定していると言われ驚いた。これまでも売却の話があったが、住民が反対の声を上げて守ってきた」と話す。
須藤さんたちは民間への売却方針に再考を求める活動として署名を集め、6月21日、神奈川県知事宛ての要望書の追加署名1474筆を提出した。累計5071筆。「6月7月の入札は延期になったようだが、この先は分からない。近隣以外の人にも、もっと広くはげ山のことを知ってほしいと思い、写真展を企画した」と須藤さん。
小坪で子育て中のカメラマン、長越晃子さんの作品を中心に同地で撮った約100点の写真と、逗子ドローンクラブが撮影した写真などを展示している。「うちにも散歩の時に撮った写真がある」と言って持参する市民もいる。「はげ山という名前は聞いていたが、名前から想像していたよりすてきな場所。実際に行ってみたい」「小坪だけの問題ではなく、こういう自然を残せるかどうかは市民みんなの問題」などと須藤さんたちに声をかけていく市民も多いという。
開催時間は9時~22時(スタッフ在廊時間は11時~17時)。無料。7月7日まで(4日、6日は休み)。