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逗子・沼間中学校で「文化祭」復活 3年生4人が自ら思い出作り

「沼間中文化祭」を主催した(左から)鈴木愛結さん、中嶋ななみさん、相原栞奈さん、齋藤光希さん

「沼間中文化祭」を主催した(左から)鈴木愛結さん、中嶋ななみさん、相原栞奈さん、齋藤光希さん

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 生徒有志主催による「沼間中文化祭」が3月11日、逗子市立沼間中学校(逗子市沼間3)で行われ、中学校の生徒や保護者、地域の住民など多くの人が訪れた。

体育館で発表する中学2年生

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 主催した鈴木愛結さん、中嶋ななみさん、相原栞奈さん、齋藤光希さんは3月8日に卒業した3年生。「父親が通っていた20年くらい前には沼中にも文化祭があったがいつのまにかなくなったと聞いて、私たちもやってみたいと思った」「コロナでいろいろな行事ができなかったので、最後の思い出作りをしたかった」と話す。

 4人は同じクラスで、昨年11月ごろに企画を思いつき、社会科担当の佐々木優教諭に相談。佐々木教諭は「まず本気かと聞いたら本気だと言うので、自分たちでできることをやればいいと賛成した。地域の人たちともつながりが持てなくなっていたのでチャレンジしてもらおうと思った」と振り返る。

 体育館では生徒有志のダンスのほか、逗葉高校吹奏楽部や逗子開成学園高校の和太鼓部、かぐのみ幼稚園児の歌などの発表、校庭では同地域で活動するフレスコボールの体験、中庭には逗子市商工会青年部や逗子・葉山で営業するキッチンカーなどが生徒たちの思いを受け止めて出店した。

 中嶋さんは「高校受験も目前だったが、文化祭をやりたいと思う気持ちが強かった。中学での思い出作りと地域の人などたくさんの人との関わりを目的にした」と振り返る。4人ではできないため、1、2年生に協力してもらおうと必要な係を洗い出し、各クラスを回って説明し、看板製作や当日の手伝いなどができる下級生を集めた。鈴木さんは「途中、私たちの伝え方が悪かったのか、協力してくれる1、2年生とイメージが違ってしまって最初からやり直すこともあった。2月14日に高校入試を終えてからの約1カ月間、時間がなくて大変だった」と話す。

 文化祭当日、受け付けなど裏方に回った4人は「こんなにたくさんの人が来てくれるとは思わなかったので、めっちゃ良かった」「高校の文化祭のように自分たちで店も出したかったが、お客さんが来て良かったと思えるような文化祭にしたかったので実現できてうれしい」と笑顔を見せた。

 佐々木教諭は「生徒会活動など何かを前に出てやるような生徒たちではなかったが、この文化祭を通じで大きく成長してくれた。人と人がこうしてつながっていくことも学べたと思う。来年以降、やりたいと言ってくる生徒がいたら開催できる」と期待を込める。

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