葉山町立中学校2校で4月から始まる給食のリハーサルが3月3日、行われた。

教室前の廊下で配膳する

　上山口小学校の給食室で調理された給食は専用トラックで南郷中学校、葉山中学校に運ばれた。給食は両校の3年生約300人が対象。献立は、小学校で食べた懐かしいメニューから選ばれたというポークカレーと、学校から巣立つという理由でスダチゼリー。

　校長が検食後、各クラスの生徒5人が荷受け室からそれぞれの教室に運び、廊下の机にお盆、ライス、カレールー、スダチゼリーを並べ、生徒らは順番に給食担当の生徒から皿に盛りつけてもらった。

　代表の「いただきます」の声がけで食べ始める。あっという間に食べ終わり、お代わりをする男子生徒もいた。「小学校の時に食べた懐かしい味だった」「お母さんの弁当も好きだけれど、ワンパターンになってしまうから給食の方がいろいろなメニューを食べられていい」「温かいご飯はやっぱりおいしい」と教室は笑顔であふれた。中には「1、2年生のリハーサル給食のメニューは塩豚汁。大好きだったので、少しうらやましい」と話す男子生徒もいた。

　給食が南郷中学校に到着するタイミングから見守り、教室で生徒と一緒に給食を食べた山梨崇仁町長は「私が中学にも安心安全な給食をと言い始めてから8年かかったが、それ以前から給食を望む声がずっとあった。今日は待ちに待った日。3年生が給食を食べられる日に間に合って良かった」と話し、「事前調査では自分の好物中心の弁当でいいという生徒が多かったが、今日はみんな喜んで食べていてうれしかった」と安堵（あんど）の表情を見せた。

　3月22日に葉山中学校、23日に南郷中学校の1、2年生が給食のリハーサルを行う。