逗子市が公用車への電気自動車(以下、EV)導入とEVカーシェアサービスを始めるに当たり、2月13日、同市役所で開始式が行われた。
市役所駐車場に配備したEV(日産リーフ)は、平日は市の公用車として使い、閉庁日にはカーシェアとして市民や観光客などに時間貸しを行う。
同時に、EVから家電機器などへ電力供給を可能とする外部給電器(V2L)も導入し、災害時にはEVを電力供給源としてV2Lの活用を見込む。
同市は2022年1月、政府が掲げる2050年カーボンニュートラル実現に向けて「チャレンジ!逗子カーボンニュートラル2050」宣言を行った。同事業は昨年2月23日に「公用車を活用したEVカーシェアリング事業に関する協定書」を締結したコスモ石油マーケティングが実施し、車両のリースや点検整備などは富士オイルが担う。開始式にはコスモ石油マーケティングの森山幸二社長と富士オイルの森洋会長が出席した。
桐ケ谷市長は「逗子市は大きな企業のない住宅の街で、いかにカーボンニュートラルを進めていくかが課題。今回の取り組みで電気自動車の普及促進と移動の脱炭素化を図る一歩にしたい。市内外の皆さんがこのEVを利用して近隣の買い物や観光に利用してもらえたら」と呼びかける。
一般市民の利用は2月18日から閉庁日に利用できる。利用希望者は同市ホームページから申し込む。