写真展「Lucky Dogs~元保護犬のしあわせな今~」が現在、葉山町役場庁舎1階ロビーで開催されている。
同町では2022年6月1日から、町内のエシカルアクション(=自然環境・人や社会・地域を思いやった行動)を産官民連携で推進するプロジェクト「はやまエシカルアクション」を展開している。写真展はプロジェクトに賛同する団体「One for Wan」が企画した。
会場には、葉山町在住で写真家の犬丸美絵さんが撮影した元保護犬の写真とメッセージが並ぶ。犬丸さんは、雑誌「いぬのきもち」や「BUHI」「柴犬ライフ」をはじめ犬関係の雑誌や本等の撮影や写真提供をしながら、神奈川県動物愛護センターの登録ボランティアの活動をしている。保護された犬や新しい家族に譲渡された犬の表情の変化を撮影している。
「葉山に移住して感じたことは、海岸で散歩している犬たちの表情が穏やかなこと。撮影してほしいと都心から犬を連れて来る人の老犬の中には、歩けなくなった犬が砂浜で立ち上がるなど犬の表情も元気になることが多い。愛護センターで飼い主と別れた犬と新しい家族に出会った犬の表情も違う。環境で変化する犬の表情を伝えたい」と犬丸さん。
1月29日(11時~14時)は町役場横の「花の木公園」で保護犬の譲渡会を3年ぶりに開催する。当日は、「こうめ動物病院」獣医師の澤柳千さんによる講演「ペットの防災について」も行う。
犬丸さんは「譲渡会当日は私が引き取った元保護犬を連れて行く。展示写真以外にもたくさんの保護犬の写真があるので多くの人に見てもらい、質問があれば応えたい。さまざまな状況の犬をたくさん撮影してきて思うことは、どの犬もみんな一緒だということ。保護犬を飼えないことに罪悪感を持つ人がいるが、大切なことは今一緒にいる犬を最後まで飼うこと。自分の生活に合った犬の種類を飼うこと」と話す。
1月27日まで。