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逗子の海藻と藻場を考えるトークイベント 子どもも大人も一緒に

今年初め、小坪の漁師・植原和馬さんとワカメを収穫する子どもたち(写真提供=そっか)

今年初め、小坪の漁師・植原和馬さんとワカメを収穫する子どもたち(写真提供=そっか)

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 トークイベント「海で働く人々・逗子の海藻と藻場」が12月18日、逗子市役所(逗子市逗子5)5階の会議室で開催される。逗子市の逗子海岸保全活用事業でワッショイ!ずしかいがんの一環。

(左から)小坪の漁師・植原和馬さん、「そっか」共同代表の永井巧さん、上山葉さん

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 当日は、海藻の養殖と販売事業を手がける「シーベジタブル」の蜂谷潤さんが、海藻で人も地域も元気にというテーマで海藻食を取り上げ、地元サーファー団体「735style」顧問の近藤大輔さんが藻場保全活動について話す。逗子・小坪の漁師、植原和馬さん(正旗丸)と小学生の放課後クラブなどを運営する「そっか」共同代表の上山葉さんは子どもたちとワカメ養殖に取り組む活動を紹介。逗子の小学生4人のグループ「ずし海藻キッズ」は「FRaU SDGs edu こどもプレゼンコンテスト 2022」で大賞を受賞した内容の発表を行う。参加者が「逗子の海藻を活(い)かす!藻場の再生と海の環境を守るために、誰もができること」をテーマに話し合う時間を設けるほか、パタゴニアプロビジョンズの「海の解決策」の上映も行う。

 主催者の一人、永井巧さんは「海と安全、海と海藻などをテーマにしてきたが、皆が思っている以上に変わりつつある逗子海岸の藻場の環境が今回のテーマ。海岸で遊んだり、散歩したりしているだけでは海の中のことは分かりにくいが、海の近くで暮らす逗子の人たちが、海を支え環境を守りたいと考えるきっかけにできれば」と話す。

 15年前、サーフィンを楽しみたいと都内から逗子に移住し、漁師になった植原さんは「子どもたちとワカメ養殖を始めてから5年。自分たちが食べる物がどこでどういう風に育っているかを子どもたちがきちんと知る機会になっている」と話し、「今年はワカメの種付けを12月に行うが、始めた頃は11月だった。収穫量も半分以下に減った。そういう変化も伝えたい」とも。

 上山さんは「私たちの放課後クラブではカヌーに乗る練習もしているので、そのカヌーで海に出てワカメが育っている様子を観察に行く。海中に潜って見る子どももいる。いろいろな世代の人がいろいろな関わり方をしている話を知って、藻場に興味を持ってもらえたら」と呼びかける。

 開催時間は15時~17時10分。参加無料。定員70人(要申し込み、先着順)。

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