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逗子の豆腐店「とちぎや」栽培の在来種「たのくろ豆」、収穫時期迎える 

脱穀直前の三浦半島在来種たのくろ豆

脱穀直前の三浦半島在来種たのくろ豆

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 豆腐店「とうふ工房とちぎや」(逗子市久木3)で現在、栽培する在来品種「葉山たのくろ豆」が収穫時期を迎えている。

脱穀作業をする亀田さん

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 同店は2020年に創業90年を迎えたことをきっかけに、約15年前に知り合ったという津久井在来大豆の生産農家・石井好一さんの協力を得て、「葉山たのくろ豆」の栽培を行っている。栽培初年2020年11月に収穫された大豆は20kgで、記者発表用の試作と翌年2月1回限りの限定販売に使い、10kgを種とした。2021年は大豆300kgを収穫し、今年2月から「たのくろ豆豆富」の販売にこぎつけたという。

 今年は6月18日に種まきをした。同店3代目社長の亀田勝さんは「月に1~2度は相模原にある石井さんの畑まで通う。雑草の成長が早い夏の草取り作業が一番厳しい。石井さんをはじめ、ボランティアの皆さんのおかげで無事に収穫ができそうだ」と笑顔を見せる。

 9月25日には一部を枝豆として収穫し、「逗子みやげまつり」で枝付きのまま販売し、多くの客に喜ばれたという。

 亀田さんによると、収穫間近となった11月16日、畑を訪れた際に昨年収穫した豆を分けた三浦市の農家が脱穀作業をするために豆を運んできたという。亀田さんは一緒に脱穀機に枝ごと豆を入れた。大豆の乳白色とは異なる緑色の豆が選別されて袋にたまる。「この緑色がたのくろ豆の特徴で、エメラルドグリーンと私は呼んでいる」と話す。

 亀田さんのたのくろ豆は年内に逗子の店舗に届き、来年2月の立春大吉に豆腐として販売を始める予定という。

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