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逗子の中学3年生が日本代表としてユーススカイランニング世界選手権へ

山岸大志さん(2列目中央)と共に練習する「逗子スカイランナーズ」のメンバー

山岸大志さん(2列目中央)と共に練習する「逗子スカイランナーズ」のメンバー

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 逗子市立久木中学校3年生の山岸大志さんが7月22日~24日にアンドラ公国で開催される「2022ユーススカイランニング世界選手権」に日本代表メンバーとして出場する。

自宅に届いたばかりの日本代表ユニホームを着た山岸さん(提供=山岸大輔さん)

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 日本スカイランニング協会の情報によると、山岳スポーツの一つスカイランニングは1998(平成10)年に第1回世界選手権が行われた。現在は世界各地で200以上の公式戦が開催され、65カ国に5000人以上の参加者がいる。頂上に向かって駆け上り、駆け下りる競技で「快速登山」とも呼ばれる。コースは水平距離よりも垂直距離や標高差が重要な要素となり、傾斜30%を超える部分を含み、標高2000メートル以上の高山で競技を行うことが多い。日本では富士登山競争(静岡県御殿場市)をはじめ、20以上の公認レースがある。

 3歳の時に逗子に移住してきた山岸さんは「スイミングやサーフィンを習い、特別に足が速かったわけではない。小学4年生で参加したトレイルランニング大会で3位になり、初めて自分が速く走れることに気が付いた」と話す。

 2019年、新型コロナウイルス感染拡大により休校が続いた頃、山岸さんが所属していた小学生の放課後クラブ「黒門とびうおクラブ」(逗子市桜山)の仲間が逗子の山を毎日走るようになり、「逗子スカイランナーズ」と名前も付け、各地の大会に参加するようになる。メンバーは山岸さんのことを「大志が練習に参加すると、もっと走ろうとメニューがハードになる」「諦めないガッツがある」と評価し、「自信を持って走っている。世界大会で優勝してきてほしい」と期待する。

 山岸さんはこの1年、10大会に参加し、昨年10月に開催された日本選手権で優勝した。「スカイランニングの魅力は自然の中を走り下りて、ふと振り返った時にさっきまで走ってきた道が遠くに見えること」と話し、「平日は10キロほど、平たんな道を走って持久力を付け、土日は山で技術を磨く。フォームの調整は独学。世界選手権は初挑戦で分からないことも多いが自分の出せる力を尽くしてきたい」と力を込める。

 世界選手権ではVERTICAL KILOMETER(距離3.5キロメートル、標高差1000メートル)、SKYRACE(距離14キロメートル、累積標高差1400メートル)の2種目に最年少として出場する。

 8月15日には逗子文化プラザさざなみホールで「逗子スカイランナーズ」応援有志の会による報告会も予定されている。

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