逗子海水浴場(逗子市新宿1)で6月29日、今年も関東のトップを切って「海開き式」が開かれ、桜神宮逗子分社(桜山)の神主による安全祈願が執り行われた。9月2日まで66日間の海開きとなる。
逗子海水浴場は、安全で安心なファミリービーチを目指し、砂浜での飲酒や海の家でスピーカーを使用して音を聞く、他者を畏怖する入れ墨やタトゥーの露出禁止などの条例を制定して5年目となる。開会にあたり、平井竜一市長は「海岸組合や関連事業者、市民の協力のおかげで、日本一安全で快適に楽しめる海岸だということが浸透してきた。湘南の夏は逗子から始まる。ひと夏、十分に海を楽しんで」とあいさつした。
式の中では、警備体制や、ドローンを使用した水難救助デモンストレーションなども紹介された。2013年に立ち上がった「逗子サーフライフセービングクラブ」の女性初監視長、平井寿奈さんは「大学1年生の時にこのクラブに入って、都内から逗子に来た。アクセスが良くて、こじんまりした逗子海岸がすっかり好きになって3年目の夏。海は穏やかに見えても遊泳注意の日もある。『今日の海はどんな海ですか?』とライフガードに聞いて、安全に楽しんでほしい」と話す。
式典の後、市長のカウントダウンの合図の下、市立逗子小学校の5~6年生約400人が海に入った。この日は1~1.5メートルの波があり、しぶきに歓声が上がった。海温は25度、例年の海開きの日より温かく、関係者も安堵(あんど)していた。
海岸東浜には海上遊具「ウォーターパーク」(大人=1,200円、小中学生=800円)も2年ぶりに復活。「海の家」は飲食が37軒、売店1軒、ボートやスタンドアップパドルなどのレンタルが4軒など、近年では最多の43軒。営業時間は原則20時まで。
遊泳時間は9時~17時。