葉山町が1月14日、静岡県下田市、栃木県那須町の3市町合同で「御用邸所在地友好都市協定」を締結した。
下田市市制施行50周年記念式典内であいさつする葉山町の山梨崇仁町長(提供=葉山町)
同日、下田市民文化会館で行われた下田市市制施行50周年記念式典には、葉山町の山梨崇仁町長、待寺真司議長とともに那須町の平山幸宏町長、池澤昇秋議長が出席。御用邸所在地の3市町による「御用邸がとりもつ友好都市の輪」ができた。葉山町は昨年5月に那須町と「友好都市協定」を結んでいる。
山梨町長は「これまでも下田市、那須町とは改元や皇族のご成婚の際に情報交換を行うなどのつながりがあったが、今回友好都市という形として明確なものになった。このつながりをきっかけにさまざまな交流を行っていきたい」と期待を寄せる。
下田市の松木市長は「ITの世界では『ネットワークが世界を変える』などとも言われているが、御用邸をきっかけに観光、文化、教育などさまざまに両町とつながっていきたい」と話す。「御用邸があることの理由の一つに地盤が安定していることも挙げられる。防災上のメリットなども伝えていきたいし、子どもたちのスポーツ交流も図りたい」と那須町の平山町長。
昨年12月、下田市議団が葉山町を視察に来た際、しおさい公園や県立近代美術館などを案内した待寺議長は「下田市からは富士山が見ることができず、葉山から見る富士山に感動されていた。下田市とは海でもつながっているので下田の港が整備された後は海上での交流も考えられるかもしれない。また那須町とはすでに町のゴルフ協会員が交流している。もともと議員有志たちが情報交換をして話を進めていた。今後は3市町の全議員が交流していこうと決まった」と話す。