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逗子の私立聖マリア小学校で創立70周年事業 プロジェクションマッピング

校舎に投影したプロジェクションマッピング

校舎に投影したプロジェクションマッピング

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 逗子の私立聖マリア小学校(逗子市逗子6)が11月27日、創立70周年記念事業として校舎の壁面を活用したプロジェクションマッピング「未来へ」を行った。

学年ごとに事前にメッセージを撮影し投影

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 同校は、併設するカトリック逗子教会の初代主任司祭となったジョン・カリネンさんが、母国オーストラリアにみられたパリッシュ・スクール(教区の学校)でのカトリック教育の必要性を思い、1951(昭和26)年に創設した。

 門家誠校長は「コロナ禍ということで、70周年を迎えるに当たり何ができるか模索した。そこで、日頃お世話になっている地元逗子6丁目の皆さまをはじめ支えてきてくれた方々に恩返しをしたいとプロジェクションマッピングを企画した。6丁目の方には見に来ていただくことにしたが、多くの人に集まっていただくことはできないので、歴代の先生や卒業生、6年生以外の在校生や保護者には動画配信することに」と話す。

 企画については同校の卒業生で音楽担当の細沼弥恵教諭が、同期でテレビ会社勤務の千葉智久さんに相談した。千葉さんは「私が番組企画として気仙沼でプロジェクションマッピングをしたことを知っていて連絡があった。この小学校で教わったことが私の人生に大きく影響している。5年・6年の時に担任だった中尾正信先生は、逗子海岸に僕たちを連れて行き、徳富蘆花の『相模灘の落日』を朗読させた。太陽が山にかかってから完全に沈むまで3分掛かるという内容を実際に体験させてくれた。そんなことを教えてくれる先生がいた学校だから喜んで引き受けた」と話す。

 映像は歴代の行事の写真や在校生たちのメッセージなど10分程で、その後、学校の名前にもなっている聖母マリアの象徴ユリの花をモチーフに在校生が作った作品を6年生がマリア像にささげた。

 イベントの最後に門家校長は、地域住民が児童を見守ってくれていること、コロナ禍でオンライン授業の際にサポートしてくれた保護者、準備をした教師たちへ感謝を述べた。来年3月まで呼び掛けている寄付については創立当時から使っている教具や補修しながら使ってきたロッカーや音楽室のピアノなどの買い替えに利用すると伝え、これからも神に守られて過ごすことができるよう祈りを唱えて締めくくった。

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