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音楽家が音楽家の活動支援 自らも逗子で年末年始にコンサート

「湘南クラシックアーティストパラダイス」会長、澤田エリザさんの支援を受けて葉山でピアノリサイタルを開く鈴木隆太郎さん(提供=鈴木隆太郎さん。2018年コロンビア国立交響楽団との演奏会)

「湘南クラシックアーティストパラダイス」会長、澤田エリザさんの支援を受けて葉山でピアノリサイタルを開く鈴木隆太郎さん(提供=鈴木隆太郎さん。2018年コロンビア国立交響楽団との演奏会)

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ソプラノ歌手、澤田エリザさんが逗子文化プラザさざなみホールで、12月23日と2020年1月15日にコンサートを開く。

(左から)ピアニスト鈴木隆太郎さん、「湘南クラシックアーティストパラダイス」会長でソプラノ歌手、澤田エリザさん

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 澤田さんは湘南地域の音楽家団体「湘南クラシックアーティストパラダイス」を立ち上げ、会長を務める。23日は同団体会員で鎌倉出身のピアニスト、廣瀬加奈さんと共演。留学先のオーストラリアから帰国したばかりの廣瀬さんは伊・イスキア国際ピアノコンクールで優勝するなど国内外で優秀な成績を収めている。

 「音楽家は自分をプロデュースすることがあまり得意ではない。才能があってもそれを披露する機会が少ないので、湘南地域の実力のある音楽家に声を掛けて一緒にコンサートを開いたり、企画したりしている」と話す澤田さんも音楽家。東京音楽大学オペラコースを卒業し、日本オペラ振興会研究所(藤原歌劇団)で学び、伊・ミラノへ留学した経験を持つ。

 逗子では2011(平成23)年から文化プラザや沼間コミュニティセンターでリサイタルを開き、何度も足を運ぶファンがいるという。1月のコンサートは歌もピアノも話も澤田さんが担当。「話は司会者に任せるというアーティストが多いが、私は話が少ないとお客さまから心配される」と笑顔を見せる。「コンサートは繰り返し行うことで、音楽家も育つが聴く側も育つと思っている。聴き比べもできるようになる」とも。

 1月11日には、「湘南クラシックアーティストパラダイス」会員で、私立聖マリア小学校(逗子市逗子)出身の鈴木隆太郎さんが初めて葉山でピアノリサイタルを開催する。小学校5年生の時、「全日本学生音楽コンクール全国大会」1位になり、栄光学園高等学校(鎌倉市玉縄)卒業後、パリ国立高等音楽院に入学。神奈川フィルハーモニー管弦楽団、コロンビア国立交響楽団、パリ音楽院管弦楽団など国内外のオーケストラと共演したり、ヨーロッパ各地の音楽祭に出演したりしている。現在はパリを拠点にしている。

 鈴木さんは「両親の影響で、テレビ番組『N響アワー』を見て、オーケストラの中で演奏するバイオリン奏者に憧れ、4歳からピアノを習い始めた。マリア小の時はいたずら好きな子だった。大人になって葉山に住む木村校長先生に会いに行って一緒に食事をしたことが懐かしい。葉山での初めてのリサイタルでは名曲をバラエティー豊かに届けたい」と話す。

 澤田さん・廣瀬さんの「ウィンターアフタヌーンコンサート」は12月23日15時開演、入場料は2,500円(当日3,000円)。澤田さんの「聴いたり歌ったりコンサート」は2020年1月15日14時開演、入場無料。鈴木さんの「ピアノリサイタル in Hayama」(葉山町福祉文化会館ホール)は1月11日14時開演、入場料は一般=2,000円(当日2,500円)、ペアチケット=3,000円、高校生以下・80歳以上=500円

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