逗子市立池子小学校3年生が9月から制作に取り組んできた校門周辺の路上ペインティング作品のお披露目会が11月6日、行われる。
オランダ在住のイラストレーター、嶋野ゴローさんとオンライン授業(提供=池子小学校3年学年サポーター)
3年生は9月21日から4週にわたり、図工の授業と連動してアートとは何か、まちづくりとはどういうことか、どんな絵を描いたらいいかなどを学び、デザインのアイデアをチョークで路上に描いた。10月26日には下絵の半分くらいにペンキで色を塗った。
同取り組みのきっかけは、学年サポーター(保護者)代表でコミュニケーションデザイナーの佐藤有美さんが、米オレゴン州ポートランドで出合った「シティ・リペア」の活動を逗子でも取り入れたいと思っていたことだという。「シティ・リペア」の活動とはアートを手段に地域の人々をつなげることを目標に、人々が交わる場所に作品(大型ペインティングやベンチ、掲示板など)を制作すること。佐藤さんは「アートが地域をつなぐ役割を持つと思い、地域のイベント『逗子アートフェスティバル』にも関わった。そこで、3年の担任の先生と思いを共有することができ、学校の協力を得て進めることができた」と話す。
広報係を任された男子児童らは「校長先生から校門の安全を守るような作品にすることという指令をもらった。僕たちの作品があれば、車も安全に走るし、僕たちもゆっくり歩く」「道にチョークで絵を描いたことやゴローさんの授業が楽しかった」と話す。
デザインのサポートは佐藤さんと一緒に「逗子アートフェスティバル」に関わり、その後、オランダに移住したイラストレーター、嶋野ゴローさん。子どもたちが描いた、富士山や京急電鉄、リスやタヌキ、魚や虹など逗子や池子をイメージするイラストを取り入れて下絵を作った。サポーターの保護者が50センチ四方のグリッド線を引き、準備した。ペンキ塗りの指導は保護者でもある建設業の門間祐哉さんが担当した。
6日のお披露目会「池子やまアートDAY」ではペンキ塗りの仕上げを行い、児童が制作過程を説明する。 開催時間は9時~15時。