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逗子で「アートフェスティバル」 キックオフ・シンポジウム「まちの文化の育てかた」

アートフェスのメイン会場となる「スーパーマーケット スズキヤ逗子駅前店」2階「ニュー松屋」跡、それ以前はボーリング場

アートフェスのメイン会場となる「スーパーマーケット スズキヤ逗子駅前店」2階「ニュー松屋」跡、それ以前はボーリング場

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 「逗子アートフェスティバル2019」のキックオフ・シンポジウム「欧米・アジア各都市の最新事例から学ぶ 未来をひらく『まちの文化』の育てかた」が9月14日、「スーパーマーケット スズキヤ逗子駅前店」2階の「ニュー松屋」跡で開催される。

(左から)逗子アートネットワークメンバーの佐藤有美さん、ゲストスピーカーの鷲尾和彦さん

 2013(平成25)年から市民や観光協会、商工会などが市と協働で開催してきた同フェスティバル。昨年は市の金銭的助成が受けられず、開催が危ぶまれたが、市民による自主開催を求める声が集まり、市内外の参加者約130人による「逗子アートネットワーク(ZAN)」の主催で行われた。

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 今年は「ニュー松屋」跡、亀岡八幡宮、池子の森自然公園など市内各所で10月18日~27日に約10の企画を展開する。

 キックオフとなるシンポジウムの第1部、ゲストスピーカーはマット・ビボウさんと逗子在住の鷲尾和彦さん。

 マットさんはパーマカルチャーの実践家。住民が主役の魅力あるまちづくりをしている米オレゴン州ポートランドの市民活動をけん引するNPO「シティ・リペア」で10年以上活躍するリーダー。ZANのメンバー、佐藤有美さんが4年前に都内で出会った。佐藤さんはポートランドを訪れて取り組みも視察し、昨年もマットさんを逗子に呼んで講演会を開いた。

 「ポートランドのまちづくりは世界中から注目されているが、それをまねするのではなく、彼の手法、プレイス・メイキングの話を聞いて、逗子だったら何ができるかというヒントを共有できたら」と佐藤さん。「人口が減っていく中で、どうやって町に価値を作っていくかというと、外から人を呼ぶイベントをつくるのではなく、住んでいる人が楽しむことをつくれたらと思う。みんなが関われる余白のあるイベントにしていきたい」とも。

 鷲尾さんは佐藤さんの元同僚。博報堂生活総合研究所所属のクリエーティブディレクターであり写真家。約15年前に都内から逗子に移住した。直感的に「ここだ」という土地に巡り合ったと言う。東京大学大学院工学系研究科にも所属し、日本、アジア、欧州各国の都市再生戦略に関する研究も行っている

 当日は、オーストリアの地方都市リンツが開催するアートとテクノロジーの祭典や、台北の歴史地区における事例など、市民と行政の協働による「文化による都市再生」と次世代のまちの担い手を育成する取り組みについて紹介する。

 「事例を丁寧に見極めていくことで、逗子に合ったまちづくりの文脈を見つける参考になると思う。チェンジすることは難しいが、シフトしていくことはできる」と鷲尾さん。「逗子に暮らしながら、この規模と立地条件などから全国でもほかにないまちづくりができる可能性があると考えていた」と話す。

 第2部にはパネリストとして、逗子市長、桐ケ谷覚さん、逗子アートネットワークの発起人であり「CINEMA AMIGO」館長の長島源さん、同イベントに昨年から参加している作家の松澤有子さんが加わる。

 開催時間は14時30分~17時。参加費は1,000円。英語通訳あり。

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