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逗子在住の写真家・森山大道さん 中平卓馬さんに宛てた新刊は逗子・葉山・鎌倉の記録

写真集にサインをする森山大道さん。「zushi art gallery」で

写真集にサインをする森山大道さん。「zushi art gallery」で

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 逗子在住で世界的に活躍する写真家、森山大道さんが8月10日、写真集「Nへの手紙」(月曜社、2,750円)を出版した。9月1日から「zushi art gallery」(逗子市逗子5)で出版記念企画展を開催している。

森山さんの新刊「Nへの手紙」と代表作「光と影」

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 写真集のタイトルにある「N」は、東京外国語大学卒業後、雑誌「現代の眼」で編集者だった頃に、森山さんがカメラの操作や暗室作業の手ほどきをしたという中平卓馬さん。

 写真集に収められている森山さんが書いた手紙には、新宿のジャズ酒場で出会ったその夜、横須賀線最終電車に駆け込み、一緒に逗子に帰ったくだりなどもある。2人が共に遊び、写真談義をし、撮影して過ごした逗子の町や葉山の海岸での思い出も書かれている。

 中平さんは2015(平成27)年、亡くなった。森山さんは一年前、体調を崩し、生活の拠点を逗子の自宅に戻し、逗子や葉山、鎌倉を歩き、写真を撮った。そのスナップ写真127枚を収録した同写真集には中平さんへの思いが込められている。

 企画展を開いて新刊の展示販売をしているギャラリーのオーナー徳富直子さんは「逗子の、このギャラリーで紹介したいと強く思い、開催を実現する事ができた」と話す。5日、森山さんに会いたいと待っていたカメラマン志望の高校生に森山さんは「まずはいろいろな写真をたくさん見て吸収すること。そしてたくさん撮ることが大切。撮ることで見えなくなるものもあるが、見えてくるものもある。自分の体質とか性格が写ってくるからそれが作家としての作品になっていく」と丁寧に語り掛けていた。

 第1展示室では森山さんと親交のある逗子在住の写真家、西村陽一郎さんが森山さん中平さんのオマージュ作品を展示する。

 企画展の開催時間は12時~18時。火曜休廊。入場無料。10月3日まで。

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