逗子出身・在住のバイオリニスト清岡優子さんが7月25日と8月28日、市内で音楽会を開く。
2019年9月、優勝したイタリアでのコンクールの演奏風景(提供=FUJIO PROJECT))
東京芸術大学バイオリン専攻を経て、同大大学院修士課程室内楽専攻を首席で修了し、現在、藝大フィルハーモニア管弦楽団などで活動する清岡さんは2人の幼児を育てる母親でもある。
7月25日に「結・YUIコミュニティホール」(逗子市山の根1)で開くのは、「赤ちゃんから聴ける小さな小さな音楽会 & 子どもも大人も一緒に学べる音楽会」。2013(平成25)年から0歳児向けの音楽会を開催してきたが、「音楽会の開演前には、保護者の皆さんに子どもが歩き回っても構わないと話しているが、楽器の演奏が始まると子どもは集中しながら見て聴いている」と清岡さん。「幼児向けとなっているが、大人だけで来場してくれる人もいる」とも。
当日は2部制を取り、ソプラノ歌手・橋本さやかさん、逗子在住のピアニスト・徳永洋明さんと共演する。
橋本さんは、米・ニューヨークやイタリアで声楽を学んで帰国。披露する曲の中には、19歳で病死した小塙佳苗さんが作詞した曲「天を仰ぐ」がある。小塙さんの父親は橋本さんの元上司で、「たくさんの人に聴いてもらいたい」という思いを託されたという。橋本さんは「いろいろなことを今生きる私たちに思い出させてくれる歌詞。『この地に生きて、しあわせです』とのこした彼女の気持ちに寄り添いたい」と話す。
清岡さんは8月28日、「逗子文化プラザ なぎさホール」(逗子市逗子4)でピアニスト大野真由子さんとのデュオ結成20年記念ライブ「Duo Espoir(デュオ エスポワール)Anniversary 20th」も開く。
大学入学直後の視奏試験で息が合って以来、共に活動を続けているという清岡さんと大野さん。2019年には、イタリアで開催された「第3回デュオ・ハヤシ国際コンクール」で優勝している。
清岡さんは「2人で100曲以上演奏してきた中から情熱的な夏や逗子に合った曲など3曲を選んだ。コロナ禍で演奏会も厳しい状況が続いている。マスクを耳に掛けると演奏する音が違って聞こえるが、やっと慣れてきた。生演奏を直接聴いてもらえる機会を大切にして、細く長く続けていきたい」と話す。
7月25日の開演時間は、1部=10時30分~11時、2部=12時~13時。料金は、1部が一般=1,000円、子ども=500円、2部が一般=2,000円、子ども=1,000円。1部2部ともオンライン視聴できる。オンライン視聴の料金は1,000円。
8月28日は14時開演。料金は、一般=3,000円、学生=2,500円、小学生=2,000円。
※上記イベントは新型コロナウイルス対策により11月23日に延期となりました。(8月9日発表)