葉山町発行の電子商品券「葉山つつじカード」の利用が6月1日、始まった。現在、カードが使える取扱店を募集している。
「葉山つつじカード」の利用は店舗側がQRコードを読み取って清算
同カードは電子商品券で、コロナ禍で低迷した町の元気を回復しようと、町内での消費喚起や町内事業者等の経営維持や家計支援を目的に同町が発行。今年4月1日~30日のいずれかの時点で町の住民基本台帳に登録があった町民約3万3000人に配布した。5,000円分を町内250店以上の取扱店舗で利用できる。
カードの利用と精算は、利用客が店にカードを提示すると、店がカードのQRコードをスマートフォンで読み取り、精算。キャッシュレス決済に不慣れな高齢者にも利用しやすい仕組みを採用した。
担当の産業振興課・小峰智也さんは「どこの店で使えるかとか、〇〇という店では利用できるかなどの問い合わせが多い。当初は取扱店舗数の目標を150店にしていたが、現在も毎日のように申し込みがある。13日までに申し込んでもらえれば、広報7月号に折り込む予定の『店舗一覧』に掲載できる」と呼び掛ける
取り扱い店舗の一つ、魚介類加工・製造販売店「旨味干魚と熟成魚介 佐々木良太郎商店」の佐々木良太郎さんは「常連客が5,000円を全部使って詰め合わせを購入してくれたり、初めてのお客さまが何に使おうかと見に来たりしている。初めての取り組みなので、みなさんが本格的に使い始めるのはまだこれからではないか」とカードに期待を寄せる。
カードを利用した人にサービスを提供する店舗もある。「はやまカード協同組合」加盟店では、通常は100円ごとに1ポイントのサービスを「つつじカード」の利用でポイントを2倍にしている。
「佐々木良太郎商店」の買い物客は「できれば個人経営の店で使おうと思った。町の商店を応援できれば」と笑顔を見せる。牛肉店の前では「いつもより高い肉を買って家族で楽しむ」という男性客も。
カード利用でのクーポンやサービスの案内は、専用アプリをダウンロードすると見ることができる。
利用は8月31日まで。取扱店舗の申し込みは町が随時、受け付けている。