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逗子の木工芸職人・坐間藤五郎さん作の「丑」置物販売へ サロントークも

坐間藤五郎さんが製作した来年の干支(えと)「丑」の置物

坐間藤五郎さんが製作した来年の干支(えと)「丑」の置物

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 逗子の木工芸職人・坐間藤五郎さんが製作した、来年の干支(えと)「丑(うし)」の置物の販売が11月7日、逗子の「こだわりの道具と雑貨の店『紡氣(つむぎ)』」(逗子市逗子5)で始まる。

細かな作業に取り組む坐間さん

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 逗子市久木生まれの坐間さんは久木中学卒業後、手に職をつけようと横浜で木工芸の修業をし、20代からプロの道に入ったという。手作りの糸鋸(いとのこ)ミシンで「鎌倉彫」のブローチ・帯留め・茶托(ちゃたく)・菓子皿などの木地加工、型抜きなどをはじめ、仏壇欄間のすかし・家紋、エンブレムの抜きだしや表札、看板の浮き出しなどの製作を約60年間続けている。葉山町の美化標識や逗子の田越川にかかる富士見橋の銘板も手掛けた。

 2005(平成17)年に娘の嫁ぎ先の縁で東京の神社から依頼された「酉(とり)」の彫り物がきっかけで、えとの置物製作はふた回り目に入っているという。東京の神社には毎年300個、納めている。今年の「子(ね)」年から型抜きの技術を使って親子にしている。親のおなかの下に子牛が収まっている。糸鋸ミシンで抜き取ったあと、カンナで表面を整える。「目は丸くすれば簡単だが、への字に抜いているので手間がかかる。それでも笑みをたたえた表情にしたい」と坐間さん。

 丑(うし)の置物の価格は1,700円。「紡氣」では11月7日、販売に合わせ2階で坐間さんのトークサロンイベントを行う。これまで手掛けてきた仕事の話や元禄時代から逗子に暮らす坐間家のことなどを話す予定という。開催時間は11時~12時。参加無料。先着10人。

 「紡氣」の営業時間は10時~18時。木曜定休。

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