2021年1月10日に開催を予定していた「第68回逗子市内一周駅伝競走大会」が、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮して中止となった。主催は逗子市教育委員会と逗子市体育協会。
同大会は1954(昭和29)年に市制施行を記念して始まり、毎年開催してきた。今年も42チームが参加した。市内の公道を使う駅伝大会は県内でも数少なく、沿道で応援をすることを楽しみにする市民も多い。
主催者の同市体育協会の担当者は「関係者、関連団体と慎重に協議してきたが、新型コロナウイルス感染症の収束が見えず、コースとなる沿道、タスキ渡しの中継所など密にならず、安全に管理運営することが難しいと判断した。警察関係者、警備員をはじめ、走路員など約130人のスタッフが必要だが、高齢者も多く、人員を確保することも厳しい」と話す。
今年の大会に参加したチームには10月6日、中止確定の手紙が届けられた。団体の部に毎年エントリーしているチームの代表者の一人は「この駅伝を通して走る仲間の輪も広がった。走る目標にもなっているが、今回は仕方ない。再来年に期待する」と悔しさをにじませた。
神奈川県内の自治体が主催する駅伝の多くは中止の発表をしている。葉山町陸上競技協会主催の「葉山駅伝」は9月に開いた臨時理事会において、来年1月、開催する方向で準備を始めることを決め、関係各所と話し合いなどを進めている。