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葉山から逗子に「十割そば&カフェ 星音」移転 ソバを育て畑を持つほどのこだわり

ぶっかけそば「冷がけ」に「無添加モズク酢」「無添加南高梅」添え

ぶっかけそば「冷がけ」に「無添加モズク酢」「無添加南高梅」添え

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 そば店「十割そば&カフェ 星音(ホシノオト)」(逗子市逗子1、TEL 070-4107-0126)が8月10日、JR逗子駅近くの「なぎさ通り」にオープンした。

(左から)店主の地代所隆さんと長男でコントラバス奏者の悠さん

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 同店は鎌倉市浄明寺で創業し、4年後、葉山町堀内に移転。7月8日まで6年間営業していた。遠方からでも来店しやすい場所を逗子駅の近くに探していたという。店舗面積は28平方メートル。席数は、新型コロナ対策を取った上で8席を設ける。

 2010(平成22)年、逗子でそば打ちを趣味で教える人と出会い、2年間学んだという店主の地代所隆さんは、長野県諏訪でソバを育てる農業を学ぶことから始め、その後、北海道旭川に畑を買い、自分の作ったソバの実と相性の良い機械を探し回ったという。「十割そばにこだわっていた。十割そばはギザギザしていて、切れやすいイメージがあると思うが、うちはツルツルしたのどごしの良さが特徴。くせのないつゆと一緒にサーッと食べていただける」と地代所さん。通常はそうめんよりやや太いくらいの白い細麺だが、数量限定で太い麺も用意する。

 都内で暮らしていたが、子どもの健康を考えて25年ほど前に葉山に移住した。次男が保育園児だった時、「虫の声がすごいね」と地代所さんが言うと、夕空の星を見て「星の音(おと)でしょ」と答えた次男の一言から店名を付けたという。

 北海道中富良野産玄ソバを毎日粉にひき、打ちたての十割そばを提供する。かつお節、さば節、有機栽培丸大豆しょうゆとみりんだけで作った無添加つゆにこだわる理由の一つは、子どもの皮膚が小さい頃から弱かったことから。「安全・安心・健康がポリシー」と地代所さん。

 メニューは大きく分けて2種類。つけそば(700~850円)とぶっかけそば(700~950円)。「こつまみ」として、切り干し大根や砂肝なども用意する(以上、200円、3点盛り=550円)。ドリンクは瓶ビールやそば焼酎などをそろえる。カフェメニューは新型コロナ対策で席数制限があるため、現在は提供していない。

 オープンして間もないが、市外から来客が多く、閉店時間前にそばが売り切れることもあるという。長男でプロのコントラバス奏者、地代所悠さんが店を手伝っているため、SNSで発信していることが大きな理由。悠さんはソロライブ活動をはじめ、昨年はミュージカル「レ・ミゼラブル」で演奏を担当、今年は米津玄師さんのニューアルバム「STRAY SHEEP」の収録曲2曲に演奏参加している。
 「演奏会はできないが、店でいろいろな人と触れ合うことができる貴重な経験をしている。星音はのれんもないカジュアルな店なので、気軽に来て本物のそばを味わってほしい」と悠さん。

 父、隆さんも音楽に携わっていたこともあり、もともとライブハウス経営を望んでいたという。「この店でもライブをやれるようになったら」と期待を寄せる。

 営業時間は、11時30分~14時、17時30分~20時。木曜定休。

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