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「逗子ジュニアトレイル」規模縮小して開催 参加費でコースに道しるべ寄贈

スタート時の密集を避けて、数人ずつスタートするウエーブ方式

スタート時の密集を避けて、数人ずつスタートするウエーブ方式

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 逗子ジュニアトレイルミニが6月27日、神武寺ハイキングコース周辺で開催され、大会後にはハイキングコースに道しるべ2本が立てられた。主催はFUJIO PROJECT。

「十州望」に道しるべを立てる宮地さん(左)と仲間

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 4月12日に「第5回KANAGAWA Jr TRAILRUN in 逗子・神武寺」を予定していたが、新型コロナウイルス緊急事態宣言を受けて中止となった。FUJIO PROJECT代表の宮地藤雄さんは「大人以上に我慢を強いられたはずの子どもたち。それを思うと、彼らに目標になる、力を発揮する機会を少しでも早く作りたかった」とSNSに書き込む。

 大会には未就学児(保護者と)18組、小学生約80人、中学生6人、保護者12人が参加した。

 通常の大会よりエントリー数を減らし、集合時間を分散させ、開閉会式は簡略化した。レース時以外はマスクを着用。表彰式はやめたが、表彰状や賞品を手渡された子どもたちは、保護者に見せ、顔をほころばせていた。

 スタッフの1人は「主催者が開催を望んでも会場の持ち主が反対したら実現できない。大会は神武寺が所有するハイキングコースを中心に行われる。神武寺さんのご理解のおかげ」といい、宮地さんは「大会も5年目だが、大会時だけでなく、日頃から参道の手入れなどもさせてもらっている。信頼関係ができているのでお借りできたと思うが、大会が無事に終わるまでいつもと違う緊張感があった」と振り返る。当日、コースは専有ではないため、多くのハイカーとすれ違った。イベント開催への苦情などはなかったとスタッフは胸をなでおろす。

 大会後、JR東逗子駅や京急神武寺駅方面から神武寺~鷹取山(横須賀市)へ抜けるハイキングコースの2カ所に道しるべを2本建てた。大会の参加費から作成して神武寺に寄贈した。「春先から登山者が道に迷い、消防への救助要請もかなり増えたと聞く。在宅勤務などで家にいる時間が多くなった市民が近場を散策するようになったことが一因という。そこで、日頃お世話になっている神武寺さんと話し合い、道に迷わないよう、遭難防止に役立ていただくために寄贈することにした」と宮地さん。

 2本のうち1本は、かつて10カ国(相模・安房・武蔵・上総・下総・上総・下総・伊豆・駿河・甲斐)を見晴らすことができたという「十州望」の場所に立てた。道しるべには「ジュニアトレイルラン有志一同」と刻んだ。宮地さんは「ジュニアトレイルに参加した子どもたちにも関心を持ってもらいたい。ハイカーの人たちにもこの登山道でこういう大会をさせてもらっていることを知ってもらえたら」と話す。

 FUJIO PROJECTでは、同会場で11月8日に「逗子トレイル駅伝2020 」を予定している。

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