「フットボール」をテーマに創作活動に取り組む葉山在住の「フットアーティスト」JUNさんが5月22日、初の写真集「FOOTBALL LIFE」を刊行した。
「サッカー」と「アート」を組み合わせたオリジナルジャンル「FOOTART(フットアート)」を掲げ、フットアーティストとして国内外で個展を開いているJUNさん。毎年6月には鎌倉で個展を開催している。今年は、40歳の誕生日となる6月18日から始める予定だった。「40歳を迎えるアニバーサリーということで、自分の生きた証しとしても特別な作品を残そうと写真集の製作に取り組み始めた。それが1月で、同じ頃、新型コロナウイルスが発生し始めた。個展は新型コロナウイルス感染予防対策のため中止になった」とJUNさん。
写真集には、40歳にこだわって40枚の写真と、ボールとカメラを持ち、旅をしたブラジル、スペイン、タイ、韓国など旅先の出来事や出会った人とのエピソードなどを書き下ろしている。シルエット写真にこだわる思いなども添えた。
JUNさんは「コロナウイルスかが多くの人たちの生活を変化させた。フットボーラーにとっても、当たり前のように蹴っていたボールが仲間たちと蹴れなくなった。そんな苦しい中でもJリーガーやFリーガー、フリースタイラーなどのポジティブな発信に助けられた。製作中、命の大切さと今の大切さを感じ、8割程、完成していた内容を変更した」と話す。例えば表紙も、サッカーボールにちなんで黒地に白文字のデザインだったが、ボールを差し出す子どもの小さな手の写真にした。
「この手は娘の手。この写真を通して、大切なものを届ける、渡す、つなぐ、ささげるというメッセージを込めた。サッカーの試合を見られない今だからこそ、アートを通してサッカーの素晴らしさを伝えられたら」とJUNさん。6月以降は、例年通り来年のカレンダー製作に取り掛かる予定という。
A4サイズ、価格は2,500円(送料別)。「FOOTART」のホームページで販売している。